結局 ページ16
「Aちゃーん。結局あの後、待ち受けは変えたの?」
『……ん、一応。』
零夜と写真を撮った、翌日。また、マルコスに、絡まれた。
「えー、見せて見せて!」
『……これ。』
「へー、ツーショットにしたんだー。爆発すればいいのにー。」
『マルコス、笑顔で、言わないで。』
結局私は、昨日撮った写真を、待ち受け画面に設定していた。
「綺麗に撮れてるけど、なんかちょっとシュールだね。零夜すっごい真顔じゃん。」
『そうでも、ないよ。拡大すれば、ほら、ちょっと、照れてる。』
「……ただの真顔にしか見えないんだけど。」
『マルコス、眼科、行けば?』
「いや僕視力は両目とも2.0だからね!?どっちかと言うとAちゃんが異常なんだよ?」
『そんなこと、ないと思う、けどな。』
私も、一目見た時は、真顔かと思ったけど、よく見たら、ちょっと照れてて、可愛い。普段は見られない表情だから、待ち受けにして、毎日見たい、と思った。
「A。お茶を淹れたから部屋においでよ。」
『あ、零夜。うん、行く。じゃあね、マルコス。』
「末永く爆発しやがれください。」
私は、もう一度待ち受け画面に、目線を落としてから、零夜の方に、走っていった。
───
「……ふふっ。」
「ジャンヌ、何見てるの?」
「あ、マルコスさんも見ますか?」
「何を?ってこれ……」
「はい!Aさんとマルコスさんのツーショットです!まさかあんなに自然な流れで入手できるとは……」
「盗撮でもしたの?」
「違いますよ!カメラマンを引き受けた時に写真のデータをこっそりデータを私のスマホにも送ったんです!はあ、尊いです……」
「聖女様が尊いとか言っちゃっていいの?」
「事実だからいいんです。この2人は今1番の推しカプなんです!」
「なんか今の会話でだいぶジャンヌのイメージ変わったわ。」
「そうですか?」
「うん。そんな写真でキャーキャー言うキャラだとは思わなかった。」
「とか言ってますが、本当は欲しいんじゃないですか?この写真。」
「……いくらで譲ってもらえる?」
「ふふ、お金なんて結構ですよ。私はただ、あの尊いカップルを見守る仲間がほしいだけですから。」
「……交渉成立だね。今すぐデータ送って。」
「了解です。」
「おや、ジャンヌにマルコス。何を話していたんだい?」
「あ、まといさんも見ますか?」
───
『くしゅん!』
「大丈夫かい?」
『……誰かに、噂、されてるかも。』
「はは、まさか。」
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パト(プロフ) - かずさん» ありがとうございます!!わ、私が掛け持ち無限ループに入る証拠がどこにあるって言うんだ!!(急に探偵に追い詰められた犯人風)←例えが分かりにくい (2021年3月14日 23時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - 完結おめでとう!そしてまた何か掛け持ちするという無限ループに入ったらもう奥さん困っちゃうわぁ(急に近所のおばさん風) (2021年3月14日 22時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» 読者様がネタで言ったことを現実にする女!それが私です(*`ω´*)ドヤッ(何もドヤる要素がない) (2021年2月27日 14時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - まさかの2人とも猫耳になったΣ(・□・;) (2021年2月27日 13時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» ふ、2人とも……だと……。…………あなたはネタのつもりで言っているのかもしれませんが私は結構本気で考え始めております(マジか) (2021年2月24日 0時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パト | 作成日時:2020年10月4日 13時