待受 ページ14
「えー!?Aちゃん、待ち受け画面いじってないの?」
『……マルコス、うるさい。』
ある日の、午前中。リビングで、スマホをいじっていたら、マルコスに絡まれた。
「やり方がわかんないの?教えてあげようか?」
『別に、いいよ、どうでも。面倒だし。』
「いやいや、待ち受け画面って毎日見るものだよ!?それをどうでもいいって…………」
『毎日……』
言われてみれば、そうかも。あんまり、気にしたこと、なかったな。
「待ち受け画面に自分の好きな写真がある生活、最高だよ?僕はもちろん、毎日リリカちゃんの姿を拝んでるよ。」
『なるほど……』
確かに、スマホを開く度に、好きなものが見られたら、幸せ、なのかな?
「Aちゃん、何か好きなものとか人とかないの?」
『好きな、もの…………人…………』
私は、少し考えて、言った。
『零夜、かな。』
「リア充は爆ぜろ。」
『でも、他に好きなもの、浮かばない。』
「そ、そう…………」
『そうは言っても、写真、どうやって、手に入れれば……?隠し撮り、とか…………?』
「うんそれは犯罪だからやめてね。」
『でも、じゃあ、どうすれば……』
「待ち受けに設定したいから写真ちょうだい、でいいんじゃない?僕はそれで貰えたよ。」
『なるほど、わかった。言ってみるね。』
「うん、頑張って。」
『ありがと。』
そうと決まれば、善は急げ。私は小走りで、零夜の部屋に向かった。
「あ、A……」
『零夜、ちょうどいい、ところに。』
零夜は、部屋の前に立っていた。ナイスタイミング。
『ちょうど、零夜に、頼みたいことが、あって……』
「A、君の写真をくれないか?」
『へっ!?』
本当に、すごいタイミング…………
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パト(プロフ) - かずさん» ありがとうございます!!わ、私が掛け持ち無限ループに入る証拠がどこにあるって言うんだ!!(急に探偵に追い詰められた犯人風)←例えが分かりにくい (2021年3月14日 23時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - 完結おめでとう!そしてまた何か掛け持ちするという無限ループに入ったらもう奥さん困っちゃうわぁ(急に近所のおばさん風) (2021年3月14日 22時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» 読者様がネタで言ったことを現実にする女!それが私です(*`ω´*)ドヤッ(何もドヤる要素がない) (2021年2月27日 14時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - まさかの2人とも猫耳になったΣ(・□・;) (2021年2月27日 13時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» ふ、2人とも……だと……。…………あなたはネタのつもりで言っているのかもしれませんが私は結構本気で考え始めております(マジか) (2021年2月24日 0時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パト | 作成日時:2020年10月4日 13時