悪戯 ページ13
「れいやお兄ちゃん、とりっくおあ、とりーと!おかしをくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」
「………ん。」
『零夜、ハッピー、ハロウィン、言ってあげて。』
「………ハッピーハロウィン。」
「わあい!ありがとう!Aお姉ちゃんも、とりっくおあ、とりーと!」
『はい。ハッピー、ハロウィン。』
「えへへ〜。」
「オヤ、2人トモ頑張ッテイマスネ。感心感心。」
『えへ、こういうの、ちょっと、楽しい。』
「ソレハナニヨリデス。」
「僕は全然楽しくないんだけどね。」
『まあまあ、そんなこと、言わないの。』
今日は、ハロウィン。私達は、ボイドールに頼まれて、子供達に、仮装してお菓子を配っていた。仮装、と言っても、私は、白い猫耳のカチューシャを付けた、だけなんだけど。でも、零夜の仮装は、すごい。
「何じろじろ見てるんだい。」
『何でも、ない。』
黒猫がモチーフ、なのかな?尻尾まで付けて、本格的。似合ってる。ちょっと、可愛い。
「お、猫耳カップルじゃん。トリックオアトリート。菓子寄越せ。」
『13、駄目。これは、子供達にあげるの。』
「ちぇ、つまんねーの。」
「AA!トリックオアトリート!」
『あ、メグメグ。ハッピー、ハロウィン。』
───
──
─
「疲れた………」
『楽し、かった。』
数十分後。すっかり空になった、お菓子入れを持って、私達は、廊下を歩いていた。
「はい、着いたよ。」
『わざわざ、部屋まで送ってくれなくても、すぐそこなのに。でも、ありがと。』
「どういたしまして。」
………そうだ。せっかくだから。
『零夜、トリック、オア、トリート。』
「………もう、お菓子無いんだけど。」
『ふふ、じゃあ、イタズラしちゃおう、かな。』
なんて、冗談混じりに言ってみる。
「………僕も同じ攻撃が出来るけど?」
『う………』
「トリックオアトリート。お菓子が無いなら、どうなるかわかるよね?」
『あう………』
じょ、冗談だった、のに……
「………っはは。焦りすぎだよ。冗談に決まっているだろう。」
『べ、別に焦ってた、訳じゃ……』
「……………半分は、ね。」
『は、半分!?も、もう半分は本気、なの!?』
「嘘だよ。」
『……………心臓に、悪い。』
「ごめんごめん。でも、やっぱり君は可愛いね。」
『おだてても、嘘ついた罪は、消えないから。』
「ひどいなあ。今のは本気なのに。」
***
少し投稿が遅れてしまいましたが……
Happy Halloween!
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パト(プロフ) - かずさん» ありがとうございます!!わ、私が掛け持ち無限ループに入る証拠がどこにあるって言うんだ!!(急に探偵に追い詰められた犯人風)←例えが分かりにくい (2021年3月14日 23時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - 完結おめでとう!そしてまた何か掛け持ちするという無限ループに入ったらもう奥さん困っちゃうわぁ(急に近所のおばさん風) (2021年3月14日 22時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» 読者様がネタで言ったことを現実にする女!それが私です(*`ω´*)ドヤッ(何もドヤる要素がない) (2021年2月27日 14時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - まさかの2人とも猫耳になったΣ(・□・;) (2021年2月27日 13時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» ふ、2人とも……だと……。…………あなたはネタのつもりで言っているのかもしれませんが私は結構本気で考え始めております(マジか) (2021年2月24日 0時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パト | 作成日時:2020年10月4日 13時