第128話 ページ39
貴「もう少しここにいろ…か…」
今まで気づかなかったけど、
ものすごい速さで大きな魔力が近づいてきてる…
…団長か………
ダメ…離れなきゃ…
今あったら私がなにを言うかわからない…
貴「…離れなきゃ」
そういって私が立った瞬間。
森の奥からでてきた『なにか』が私の腰にくっついた
その『なにか』と私はでてきた勢いで一緒に転がった。
ゴロゴロ………
ビックリして、瞑ってしまった目を開けると、
目の前には、
私はあおむけの状態で
それに被さるように私の顔の横に手をついた(いわゆる床ドン的な…)姿勢の
メリオダスがいた…
貴「っ………」
ビックリした…すごい勢いで森の奥からでてきて、いきなり飛び付いてくるなんて…
メリ「…っ!!」
ギュッ!!!
貴「団…ちょ………痛いよっ……」
痛くなるほど団長は私を抱き締めてきた。
貴「団長っ……!!」
メリ「お前はっ!」
私はその一言で言葉を失った。
団長は…メリオダスは……
…怒っている。それもすごく。
貴「メリ…オダ……ス……?」
メリ「…何で……!!
お前は……!!!
何回俺の前からいなくなったらきがすむんだ!!」
ギュゥ……
胸が締め付けられた
悲しいからじゃない
メリオダスは、なんで私にそんなことをいうのか分からなかったから…
なんでそんなに私に構うのか。
私なんかいなくてもいい存在のに…
私なんかこの世にさえ存在してはいけないのに…
貴「わかんないよっ………!!
なんで私なんかを……!!」
ギュッ
メリオダスの抱き締める力が強まった。
メリ「……『私なんか』なんていうなよ!!
言ったろ!?
俺はお前のそばにいるって!!!
お前は俺じゃだめなのか……!?」
そんなわけない…!!!
でも…あのメリオダスとエリザベスをみたら…!!
こんな恋叶わないって……
わかっちゃうんだもん…!!
貴「………だ…だって……!!
…メリオダスにはっ……エリザベスがいるから!!!」(涙)
私は泣いていた。
メリ「な、なんでそうなるんだよ!!
俺がお前にそばにいてほしいんだ!!
そんな理由じゃだめなのか?
お前は俺が嫌いか…?」
貴「ちが…!!!
…そんなこと!!…だって…!!」
“好きだから!!”
そう言おうとしたけど無理だった。
私の
『諦めないと』
という気持ちが言葉の続きを遮ったから。
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月夜(プロフ) - カナリアさんの小説楽しんで見ています。すごく面白いです。私もカナリアさんみたいに文才があればいいです…。実は私も七つの大罪の小説書いています。暇があれば読んでみてください。 (2015年5月17日 21時) (レス) id: cf381d43fd (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - 莉奈さん» ありがとうございます!!!小説見させていただきますね♪ (2015年4月19日 22時) (レス) id: 96e6391d90 (このIDを非表示/違反報告)
莉奈(プロフ) - 凄くいい小説ですね!!カナリアって、作者さんのペンネームからとっていらっしゃるんですね!!あ、私も小説書いています。七つの大罪は書いていませんが…見てもらえると嬉しいです><* (2015年4月19日 21時) (レス) id: 24d891aa51 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - *Risa*さん» ありがとうございます!!直しますwもちろん『*Risa*』さんのも読ませていただきます♪ (2015年4月18日 19時) (レス) id: 96e6391d90 (このIDを非表示/違反報告)
*Risa*(プロフ) - 私のも、ぜひよんでください! (2015年4月17日 22時) (レス) id: 0d017c2eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナリア | 作成日時:2015年4月10日 22時