第24話 ページ28
ひとらんらんside
俺の朝の日課の畑の点検が終わり、中庭の方の点検に来ると…今この城で最も警戒すべき奴が、中庭で花を見ていた。
何の気なしに気配を消して近づく
ひと「……(相変わらず何考えてんのかわからないな)」
貴「………綺麗…」
ひと「……そう？」
ひと「…(花を見て"綺麗"か…そんなに悪い奴じゃなさそう…？)」
俺気づかれてたかな？驚いた様子はないし…
貴「……ひとらんらん…さん」
ひと「！…名前、覚えててくれたんだ」
あ、そうだ
ひと「長いからひとらんでいいよ、敬語もさん付けもいらない」
貴「…わかった。」
貴「…？」
俺がそう言うと
目の前にいるA…だっけ？確かあってるはず…
…Aは怪訝そうな顔をした。多分。
ひと「……花を見て"綺麗"って言う人に悪い人は居ないと思うから」
なんとなく今までとってしまった態度に罪悪感を抱き視線をそらす
貴「……そうか」
？…なんかめっちゃ見られてる…
ひと「？……どうしたの？」
俺がそう問いかけると、なにか覚悟を決めたかのように
貴「お、俺と………」
ひと「俺と？」
貴「友達に……なって…くれ」
え？
最後の方の声が小さかったけど俺の耳は逃す事なくはっきりと捉えた。
友達って言ったよな今…
友達…友達、か
ひと「……ふwwww」
貴「………？？」
Aがまた怪訝そうな顔をしていたので理由を説明した
ひと「wごめんごめん。…なんか警戒してた俺が馬鹿みたいだなって思って」
ひと「いいよ。友達になろっか。A」
貴「！…ほんとか！」
ひと「うん。ほんとほんと」
笑いがおさまって、ふと思い出す。
ポケットから取り出した懐中時計によって、あと少しで朝食だということがわかる
ひと「あ、もうこんな時間か………そろそろ食堂に行かないと7時に間に合わないかな」
俺がそう言うとAは少し目を丸くする
だんだん表情が読み取れるようになってきた…かな？
ひと「食堂まで一緒に行こうか。」
貴「……」(コクリ
！…もしかして、オスマンが表情を読み取れなかったのはAが緊張していただけ、とか…？
いや、流石にそれはないか。
食堂に向かいながら思考を巡らせていると、いつのまにか食堂についていた
ひと「…ついたよ」
Aが明らかにぼーっとしていたので、思わず笑ってしまったけど気にしていないようだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 669人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水龍(プロフ) - 続編パスワード教えて欲しいです・・・ (2020年3月9日 16時) (
レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
rina06:shii2525(プロフ) - 新人作者さん» 待ってました!お帰りなさい(?)明日むっちゃ楽しみにしています!(迷惑) (2020年3月8日 22時) (レス) id: 6ad941ad2d (このIDを非表示/違反報告)
新人作者(プロフ) - ごめんなさい、お待たせしました。続編は明日見れるようになります。是非見てくださいね (2020年3月8日 12時) (レス) id: 1c6a96f667 (このIDを非表示/違反報告)
食べられるためのもの - 続編が見れる日が楽しみです(*'ω')頑張ってください (2019年12月27日 20時) (レス) id: 7eb98befb3 (このIDを非表示/違反報告)
水蛙(プロフ) - パスワード教えていただけませんか？解けませんでしたので... (2019年12月22日 14時) (レス) id: 126ade854b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山田 | 作成日時：2019年3月17日 2時
