ドラクエ8 ミーティア姫の大冒険 (ページ6)

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トロデーン城での会話ページ6

「お父様！」
トロデの姿を認めたミーティアが駆け寄る。
そして周りをキョロキョロと見渡す。
「おぉ、ミーティア…どうしたんじゃ？」
トロデは首を傾げる。
ミーティアは寂しそうに顔をしかめて言った。
「エイトは今いないんですか？」
「今はおつかいじゃ。お前の欲しがっていたまもりのルビーの件も伝えておいたぞ」
ミーティアはその言葉に嬉しそうに笑う。
「本当ですか！？…でも、ミーティアが欲しがったせいでエイトはおつかいに行ってしまったんですね…」
嬉しそうな表情から一転、悲しそうな表情をする。最近忙しさのあまりエイトと全く話せていない事もあり、余計に悲しくなる。
だったらいっそ頼まなければ良かったとまで思ったミーティアだが、トロデがその気持ちを遮るように言った。
「わしも頼みたいものがあったから、結局エイトにはお使いを頼んでいた。ミーティアが頼まんでも同じじゃったよ」
「でしたらミーティアもついていけば良かったです…」
先ほどエイトがいた事に彼女は全く気づいていなかった。
エイトの両親の話で使用人と盛り上がってしまっていたため、周りが目に入っていなかったのだ。
エイトの両親の話は何度聞いても泣けてきてしまう。
「もう少ししたらエイトも帰ってくるじゃろう。エイトにはルーラがあるからな」
彼の強さを信頼してトロデが言う。
「そうですね…」
しかしミーティアの心のもやもやは全く晴れることなく逆に曇っていった。
嫌な予感がミーティアを襲っていた。