ドラクエ8 ミーティア姫の大冒険 (ページ5)

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サザンビーク城にてページ5

「"まもりのルビー"を買ってきてほしい。あ、依頼主はわしじゃないんじゃが…」
「え、トロデ王じゃないんですか？」
トロデはうなずき、視線をエイトから外し、愛娘へと向ける。
まさか依頼主は…
「依頼主は、もしかして…ミーティアですか？」
トロデはさらにうなずく。
しかしミーティアは魔物と戦わないため、別に必要ないと思うのだが…。
「どうしてもエイトになにか買ってきてほしいと言ってな。まもりのルビーをお守りにするとか言っておったな」
「お守り…分かりました。まもりのルビーですね。他には何か必要ですか？」
「他には薬草とまんげつ草を5つずつ頼む。これはわしに渡してくれ」
エイトはトロデの言葉にうなずく。
ミーティアは使用人と話すのに夢中でエイトには気づかない。
そんなミーティアを微笑んで見つめた後、エイトはトロデ王に背を向けて城を出ていった。
(ミーティアがまた人間の姿で笑う事が出来て本当に良かったな)
そんな事を考えながら。
おつかいを頼まれるのはほとんどエイトだ。
経験を積んで暗黒神ラプソーンという未知の存在を倒したエイトからは魔物も離れていくが、他の者が行くと魔物に襲われる確率が高いからだ。
エイトもそれを知っていたのでなるべく自分が引き受けるようにしていた。
少し歩いて景色を楽しんだ後ルーラでサザンビーク城に飛んだ。
バザーはもう終わっていたが、商人は残っているので、バザー商人のいる建物に入っていく。
「まもりのルビーと薬草とまんげつ草だったよね」
言われた通りの商品をゴールドと引き換えにバザー商人から手に入れたあと、エイトはサザンビーク城を後にする。
背後から近寄る影に気づかぬフリをして。