A Secret Contract２【JN×TH】 (ページ4)

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4. ページ4

TH「なんでまた、」

『どこにも、行きたくなくて』

TH「……っばかだな、」

私とジミンさんの間の空いた席に
テヒョンさんは座った

TH「こんな飲んで、」

未だにカウンターに突っ伏してる私に
テヒョンさんは呆れた目で見る

TH「自分の髪の毛まで食べちゃって、」

私の口にかかった私の髪の毛を
優しく耳にかけてくれた

空気を読んだジミンさんが、
ホソクさんとテーブル席に移動した。

ユンギさんは無言で
お酒を作ってくれてる

TH「ソクジニヒョンは？
俺と会ったらヒョンが怒るんじゃないの？」

『………ソクジンさんはもういいです。
…わたしわぁ、友達いないし、
なんていうか、
頼りたいって思うほど、
信頼できる人なんていないし、』

TH「……

『知り合いは居ても、
わざわざ会おうってならないし、
…気付いたらここにいて、』

TH「だからって」

『頼るなら、テヒョンさんしか思いつかなくて』

ユンギさんはタイミングよく、
テヒョンさんにお酒を出した

TH「…ヒョン、これ、このままにしといて。
後で飲むから。
…とりあえずタクシー呼んでAちゃんを
帰させるよ」

テヒョンさんは私の手を引いて、
店の前にタクシーを止めた

『すぐ帰させるってことは、
私はテヒョンさんには
頼っちゃいけないってことですか』

TH「……っ、」

テヒョンさんは
酔っ払って足元がフラつく私を
タクシーの座席に座らせた

TH「住所は？」

『～の～～です』

TH「じゃあ……そこまでお願いします。
じゃあね、Aちゃん
ヒョンと何があったかはわからないけど、
ヒョンと仲良くね」

屈むような姿勢でタクシーの扉を掴みながら、
テヒョンさんは
何かの言葉を
いうかいわないか
迷うようにして、
口をモゴモゴさせた

『テヒョンさん、？』

覚悟を決めたように私をまっすぐ見つめた
テヒョンさんは低い声で言う

.

.

.

TH「Aちゃん、
俺はダメだ、」

ﾊﾞﾀﾝ、

勢いよく、
テヒョンさんは扉を閉めて、
足早にお店に戻ってしまった

バーに行こうって言ってくれたのも
また会えて良かったと言ってくれたのも
テヒョンさんなのに。

……結局みんな私を拒絶する。

受け止めてくれる人は
やっぱり、
ソクジンさんしかいないのかな。

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