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『食べたらどこ行こっか』
JK「ｽﾞｰｽﾞｰｽﾞｰﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ」
『食欲旺盛なのは、なによりだけど、
私の話聞いてる？』
JK「………ん、聞いてるよ、
どこ行くって話でしょ？」
『うん、、
やっぱり最近はインスタグラムとかで
写真映えするところがいいと思うんだけど、
なんか良いアイデアある？』
JK「海行かない？」
『………………聞いてた？
写真映えするところに
JK「仕事もいいけどさ、
せっかく済州来たんだから、
海見ないと」
『仕事もいいけど、って…』
JK「流石に冬だから泳げないけど、
見るだけでもいいじゃん、行こ」
『行くって言っても、どうやって…』
JK「もーうるさいなぁ、小言が多いよ」
『………こっ』
JK「……………企画のこと、
改めて考えてみたけど、
ドライブもいいかなって」
『ドライブ？』
JK「済州でドライブデート。
割と企画としてアリだと思うけど」
………何にも考えてないわけじゃないんだなぁ、
と、吸引する勢いでご飯を食べる
グクを見て、私は感心した。
JK「海行って、
そこの近くで
Aがやりたいって言ってた
陶芸体験やって、
その後はぁ、、、
遊園地と水族館どっちがいい？」
『遊園地は沢山他の雑誌が取り上げてたから、
水族館どうかな？』
JK「じゃー水族館行って、
その後夜ご飯ね。」
次々と決まって行くデートプラン
『…あ、ごめん、電話、』
着信には
いつ登録したかもわからない
“キム・ナムジュン”
の名前。
ナムジュンさん、なんかあったのかな、
JK「言ったじゃん、今日だけ俺の彼女って」
『……？』
スマホを取った私の手をグクが
包み込むようにして握った
JK「スマホは禁止ぃー」
私のスマホを勝手に奪って、
充電を切った。
『………スマホも使わせてくれないなんて、
そんな男、モテないよ』
JK「だがしかし、モテるんだよね、俺」
『………へぇ、』
なんでかドヤ顔のグク。
チゲ料理を食べ終わって、
グクがレンタルした車で、
ドライブ。
海に向かう車の窓からの景色は
美しくて。
運転席で、
透き通った声で歌いながら運転するグクは、
ソクジンさんみたいに
落ち着いてないし、
ソクジンさんみたいに
信号待ちのときに私の顔を覗き込んで
微笑んだりしない。
テヒョンさんといるときも、
グクといるときも、
私は他の男性といるときに、
どうしてソクジンさんを探してしまうんだろう
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年10月2日 7時
