A Secret Contract２【JN×TH】 (ページ20)

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20. ページ20

『問題あるでしょ、
だって
まだソクジンさんと
曖昧な関係なのに
私、他の男の人とデートしたんだよ？』

JK「デートじゃないじゃん、
キスもなし、
ホテル行って寝たってわけでもなし、
手を繋いで屋台のご飯食べてって
そんなんただの”ご飯”じゃん」

『そうなのかな』

JK「まぁでも、
テヒョンイヒョンの方に気持ちが傾いてるなら
それはデートかもね。
ヒョンのこと好きなの？」

『……好き、なのかな、』

JK「ソクジンさんのことは？
まだ吹っ切れてないの？」

『……うぅん、吹っ切れてないのかな』

JK「お前、なんなの」

グクが私にイラつくのも分かる
だって私だって私にイラつく、でも。

私は本当に自分がどういう気持ちで
誰と一緒にいたいのかわからないんだ

誰と、というよりは
どちらと、と言ったほうが
この場合、適切なのかもしれないけど

JK「今のAの態度は、
テヒョンイヒョンに対しても
ソクジンさんに対しても
失礼だよ」

グサリ、とグクの言葉が私の心に
刺さるのはきっと
その分真実だからだと思う

JK「俺はテヒョンイヒョンと
付き合えばいいのにって思うけどね。
だって話聞くかぎり、
ソクジンさんはAのことを
幸せにしてくれないと思うよ
本当の意味で。」

『なんで、』

JK「ソクジンさんに与えられたもので
満足して生きてくつもり？
高い服とか美味しいご飯とか新居とか。
………なんていうの、
うまく言えないけど、それでいいの？」

『どういう意味』

JK「恋愛って対等なものなのに、
ソクジンさんとAの恋愛は
はっきり言って
主従関係だよ」

グクは私のことを思って
アドバイスしてくれてるのに
私はその続きを聞きたくなかった

とても。

JK「テヒョンイヒョンとなら
対等な、何の隔たりもない、
穏やかな恋愛ができると思うけど」

なんだかモヤモヤした気分になって
お弁当は半分以上残して
買ったお菓子は全部グクにあげた。

グクの言ってることは
全部きっと正しかった。

でもだから私は
自分で自分がコントロールできないくらいに
イライラしたんだ

.