検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:465,938 hit

26.TH ページ26

あーやだ、やだ。









今日は朝から嫌な予感がしてた。

寒すぎて布団から一歩も出たくなくなったし、

雑誌のモデルの仕事でのヘアメイクは
チークが濃すぎてメイクやり直しされたし、

朝にもらったお弁当はなんか微妙だったし、

決定的なのは、ジンヒョンから電話が来た。




今まで生きてきて、
ヒョンから電話がかかってきたことなんて
数えるほどしかない。

電話するのはいつだって俺からだから。









JN「もしもし、テヒョナ」




TH「………うん、ヒョン、なに?」




JN「今、お前の仕事先に向かってるんだ」




TH「どうしたの急に笑」




JN「Aのことで聞きたいことがあって」









ヒョンって、
なんで俺が欲しいものを
かっさらって行くんだろう、

それも無意識に、簡単に、









TH「………電話じゃダメなの?」




JN「あ、着いた、今駐車場。
テヒョナはスタジオにいるの?
どこのスタジオ?」




ヒョンはいつも勝手だ





TH「……………Dスタジオの105号室」









俺の返事を聞いて、
すぐに切れた電話。

ヒョンはいつも勝手で、
でも俺はそれが勝手だ、
なんて一度も言ったことがない

ただいつもヒョンに負けるんだ









いつだってそうだった


学校のテストの点数、

受験する学校の偏差値、

仕事、地位、名誉、

父さんと母さんからの愛。

血が繋がってなくたって、

血が繋がってる俺よりずっと愛されてた。









そして今回もまた負けるんだろうな

ヒョンは俺の大好きな人を
さらっていく









きっと


いつもみたいに









.

27.TH→←25.NJ



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (876 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1822人がお気に入り
設定タグ:BTS , バンタン , ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月2日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。