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10. ページ10

JN「僕がAさんを
魅力的だと思ったのは
“支配したい”って思わせる子
だったからだ」







『…、』









JN「君は僕に”支配されたい”と思ってる。
だって最初っから、
僕をそういう目で見てたよね?
一方で僕は君を”支配したい”って思ってる。
これって”愛”かな?それとも”恋”?」







『どちらでも、ない、』






JN「そう。これは恋愛じゃない。
だから愛してるなんて言葉も必要ない。
必要なのはお互いの
支配したいって欲求、支配されたいって欲求を
満たすことだけだ。」








この人は歪んでる、と思った。
でも、
そう思った私も相当歪んでいたのかもしれない。









JN「恋人同士なら、
Aさんが言ったように
こんな契約書は必要ないかもね。
でも僕らには必要なんだ」








さっき温かった紅茶は、
もうすっかり冷たくなっていた。








『質問です。
私のような相手が他にもいますか?』






JN「居ないね。
しばらくこういう相手は作ってなかったから」





『………あの、ソクジンさんの条件を
飲む代わりに、私にも条件があります』






JN「うん、何かな?」






『私以外の相手を作らないでほしいです。』






JN「…うん、他には?」






『週に一度、月に一度でもいいです。
デートしてください』





JN「デート?
映画を見たり遊園地に行ったりってこと?」






『はい』





JN「……お互い好きじゃないのに?」






『…はい、』





JN「そう、まぁ、いいけど…他には?」






『ないです。
デートすること、私以外の相手を作らないこと、
それだけでいいです』






JN「……わかった、
契約書に追加しておくよ。
この条件なら
Aさんは僕の”相手”になってくれるって
ことでいいよね?」






『はい』









私は
秘密の契約書にサインをした。

ソクジンさんは明日から1週間
東京に出張。
その間、
私は契約書通り、
ソクジンさんが用意したマンションに
引っ越した。
今まで使ってきた家具がみすぼらしく見えるほど
そのマンションの一室には
生活用品がズラっと既に揃っていて、
クローゼットの中には
私のサイズのドレスやワンピースが
何着が既に置いてあった。








不思議な気持ちだった。








韓国一のお金持ちの20代社長。

私はその人にこれから
支配されるんだ。








.

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設定タグ:BTS , バンタン , ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年9月28日 0時

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