A Secret Contract１【JN×TH】 (ページ26)

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NJ「もう会うことはないと
思っていましたが」

『そう、ですね』

NJ「社長が直接あなたの自宅に
来ることが出来ないので、
僕がソンさんにドレスをお届けしに来ました」

ナムジュンさんは
ペコリと頭を下げて私の部屋に
入った。

『お茶でも入れますね』

NJ「お気遣いなく。
長居しても社長に怒られるだけなので。
…それより、社長のお母様の誕生日会では
体調がすぐれないみたいでしたが、
その後は大丈夫ですか？」

あぁ、あの夜のことか、
と思って恥ずかしくなる

『……はい、』

ナムジュンさんは
秘書で、それこそ完璧な人に見えるけど…。
ドレスの１着１着の包装を外す姿は
不器用な印象を受けた。

『私のドレスですし、
あとは私がやりますよ、？』

NJ「いえ、これも社長に頼まれた僕の仕事なので」

ナムジュンさんは私の方を
見ずに事務的に答えた。

『じゃあ、コーヒーでも淹れます』

NJ「いえ、ほんとうにお気遣いなさらず、

『私が、ナムジュンさんと一緒に
コーヒーを飲みたいんです、』

と強引に言うと、
ナムジュンさんは目を丸くして、
納得してないように
はい、と言って
また包装の紙をガサガサと外す。

NJ「あの、、、
あまりジロジロと見ないでもらえますか」

『あ、、、すみません、』

作業が終わったナムジュンさんは
渋々私が淹れたコーヒーを飲む。

時計の秒針が聞こえるほどの
沈黙で、
私はナムジュンさんと何話そうか
考えていた

.