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20. ページ20

TH「ヒョン、スーツ貸して」





JN「………なんで?持ってないの?
モデルなんだから、
スーツくらい持ってるでしょ」




テヒョンさんはモデルらしい。

テヒョンさんと話してる私を見て、
ソクジンさんは明らかに機嫌が悪い。

もちろん、顔に出したり、
態度に出したりはしないけど、
その雰囲気で十分伝わった






JN「スーツあげるからすぐ帰ってね」



TH「せっかく忙しいスケジュール開けて、
ヒョンに会いに来たんだよー?
もっと相手してくれたっていいじゃん」



JN「勝手に来てよく言うよ」



TH「ねえAちゃんってヒョンの彼女?」



買ってきたワインを
ワインオープナーで
グリグリする手を、
ソクジンさんは止めた



TH「母さんに報告するね。
ヒョン、ゲイじゃなかったよって」



テヒョンさんはソクジンさんがこの部屋に
女の子を入れたことを見たことがないとか
言うし。

ゲイって思うくらい女性との関係がない
らしいけど。

でも、契約のもと、ソクジンさんの「相手」
になってきた女性は今までに
何人もいるって本人が言ってたし。

ってことは
ご家族は、
ソクジンさんの変わった趣味趣向については
知らないってことなのかな




TH「あと母さんの誕生日会もう少しだよ。
グランドニューホテル貸切でやるってさ。
来てね」



………お金持ちの話、だな、なんて
庶民の私は呆然としてしまう



JN「テヒョンアが行くんだから、
俺は行かなくてもいいでしょ」



私に対してはいつも「僕」って言うのに
テヒョンさんに対しては「俺」っていう
ソクジンさんに、少しだけ胸がキュンとした



TH「またそんなこと言って。
Aちゃんと一緒に来ればいいよ」



『え』



JN「あー……そういうことなら行くよ」



TH「よし、決まりっ
あ、あと来月パリでコレクション参加するんだ。
何着かタダで貰えるから、
欲しいのあったらまた連絡して」



JN「うん、わかった」



TH「じゃあAちゃん、
また会える日を楽しみにしてるよ」



ふわっと手を振って、
テヒョンさんは帰っていった。



JN「テヒョンア、イケメンでしょ」



『モデルさんなんですね』



JN「そう、色んなとこ行ってるよ
パリもそうだし、ニューヨークとかミラノとか」



『長男は韓国の大企業社長で、
次男はモデルで、ご両親は鼻が高いでしょうね』



JN「…話はそのくらいにして
ワインでも飲もう」



そういうソクジンさんの表情は
少しだけ暗かった






.

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設定タグ:BTS , バンタン , ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年9月28日 0時

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