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JN「部屋はもう一つとってあるから、
僕は別の部屋で今日寝るよ」
って言って、部屋を出ようとする
ソクジンさんを引き止めた。
『……ソクジンさんは、
どうしていつも一人で寝るんですか?』
JN「どうして、って言われても、、、
昔から一人で寝てたからね。
誰かと一緒に寝たことがない」
『今まで一回も?』
JN「一回も。」
『でも…お母さんとか、彼女さんとか』
JN「ないよ、一度も」
なんてことないようにスラっとそう言う
ソクジンさんが嘘を付いてるようには
思えなかった
『一緒に、寝てみませんか?…私と』
っていうと、
ソクジンさんが数回ゆっくりと瞬きした
JN「……一緒に寝たら、
Aさんは僕に何かしてくれるのかな」
って含みのある言い方で、
私をじっと見つめた
『なんでも、します』
JN「そう、じゃ何をしてもらうか
考えとくよ
今日は何もしないでただ眠ろう」
.
.
.
初めて着るホテルのバスローブは
着方がわからなかったから、
裸の私にソクジンさんが着せてくれる
『そんなにジロジロ見ないでください』
JN「どうして恥ずかしがるのかわからないな。
君はとっても素敵な体をしてるよ」
『…、』
JN「Aさんは綺麗だよ。
自分の体を恥じないで」
そう言って軽く、
私の肩にキスをした。
真っ暗になった部屋で、
スイートルームの広すぎるベットで、
私達は眠った。
ソクジンさんから、
私と同じシャンプーの香りがするのが
くすぐったい気持ちになった
JN「ねぇ、Aさん」
『…もう、そろそろ呼び捨てでもいいですよ?』
JN「…A、ギュッてしていい?」
ジンさんは7つ、年上だけど、
たまに物凄く私の母性本能をくすぐる
後ろからジンさんの長い腕がのびてきて、
私のお腹らへんに触れる
JN「このまま寝たら、不愉快かな、」
私は答える代わりに
ソクジンさんの手を握って
ゆっくり、しっとりとキスをした
私ができる、
最大限の「好き」って表現だった
ソクジンさんは私の首らへんに
顔を埋めた。
好きって言いたいのに、
言ってしまったら
契約に反する。
ソクジンさんと一緒にはいられなくなってしまう
ソクジンさんの寝息が
すぐ側で聞こえた。
今ならいいのかな
『ソクジンさん、愛してます、』
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年9月28日 0時