A Secret Contract１【JN×TH】 (ページ16)

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日曜日のデート待ち合わせは、
夜22時
ソクジンさんの会社のビルの屋上だった。

契約書通り
ソクジンさんが買ってくれた服で
屋上に行くと、
ヘリコプターがあった。

激しい風で
荒れ狂う髪の毛を抑えながら、
何とか前に進むと、
ヘリコプターの中にいたのは
ソクジンさんだ。

JN「早く乗って！」

まっすぐ私の方に向けられたその手を
掴んで
私はヘリに乗り込んだ。

『どういうことですか？！』

JN「デートだよ、デート！」

ヘリコプターは
離陸、
どんどん上空へと向かう。

スケールの大きさに
私は笑うしかなかった。

ヘリから見える
ソウルの夜景、

これを私に見せるために
わざわざヘリコプターを？

JN「綺麗でしょ？気に入った？」

『……綺麗です。でも、、、
ここまでしてくださらなくても』

JN「他の男が出来ないようなことを
プレゼントしたくて」

って照れくさそうに笑うソクジンさん。

…ねぇ、
その気持ちも”支配したい”って
気持ちから生まれるものなの？
好き、とは、違うものなの？

JN「って言っても夜景はただの夜景か。
そんなに大したプレゼントではないかもね」

『………好きですよ、私は。
この明かりの分、
生活してる人がいるんだなぁって
思うと、心があったかくなります。
この明かりの分、
頑張ってる人がいるんだなぁって。
だから、私、夜景は好きです』

JN「…」

私がそう言って
ソクジンさんに微笑むと
ソクジンさんは戸惑ったような顔をした。

お金持ちで成功者のソクジンさんに
大学生の私の戯言は
滑稽に思えたのかもしれない。

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