【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ32)

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クマの酷い男から話を聞くと、私は″海の悪魔の化身″と呼ばれる悪魔の実を食べてしまったらしい。
しかも、それが激マズであれば本物である…と。

｢悪魔の実の能力者となった者は海に嫌われ一生カナヅチのままだ。｣

『……はあ！？』

話を聞く限り、湯船に浸かったりプールに入ったりしても身体から力が抜けて溺れるんだとか。
……ん？それ、どこかで聞いたような。

｢悪魔の実を食べた者は人智を超えた能力が身に付く超人系、動物への変身能力が身に付く動物系。そして身体を自然物そのものに変化させ、自在に操られる能力が身に付く自然系だ。｣

『…ねえ、弟もさちょっと身体の作りが可笑しくて、腕とか身体中至る所が伸びるのって……。』

｢それは悪魔の実を食べたに違いねぇ。それも超人系だな。｣

それを聞いた瞬間、今までルフィの皮膚至る所がゴムに伸びる理由がわかった。
昔ルフィが″ゴム人間″だとか言ってて、ただの嘘だろうと本気にしていなかったのに……まさに本当だったとは。

『……まじか。』

｢お前の弟も能力者とは珍しいな。悪魔の実の能力者はとても希少なんだが。｣

『そんな能力欲しくなかった……。』

｢そろそろお前にも何か身体に異変が起きるはずだ。｣

異変、か。
どこか見た目が変わった訳ではないから動物系ではなさそう。それにルフィみたいに皮膚が伸びるとか身体のどこかに異変は出ていない。

うーん。
腕を組んで頭を傾げながら、少し力んでみると……。

『わっ！！』

手汗にしては湿ってるなと思って手の平を見てみれば、大粒の水滴が濡らしていた。

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