【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ15)

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｢″黄猿″だ！！！｣

船長の鋭い声が刺さる。
海軍の大将の1人がこちらへと攻撃してきたからなのか、ピエロは白目を向いて酷く怯えたような顔をしたと思えば…。

｢よしっ！！任せたぞ～～、″馬の骨″共～～！！！
せいぜい頑張りやがれ！！！｣

冷や汗を大量に書きまくったピエロは早口で捲し立てあげられて、一目散に逃げたいのか先程と態度を真反対へと変えてこちらへと3人を投げ落とす。

それをペボはシャボンディ諸島で仲間になった新入りのジャンバールへと指示すると、｢よし！それでいいんだ｣と船長の立ち振る舞いをしているのかというように親指を突き立てる。

｢海へ潜るぞ！！！｣

船長の一言で私たちはポーラタングへと乗り込む。
ペボにルフィを抱えてもらい、私はエースを胸に抱えながら船内へと走る。

2人とも戦場で相当な怪我を負ってしまったのか身体の至る所から血を滲み出しており服はほとんど赤く染まり、エースはぎりぎり意識を保っていたが瀕死状態。そしてルフィのほうはインペルダウンから脱獄したときの疲労もきているのか完全に白目を向き意識を失っていた。

｢うわァ！酷い傷だよ、生きてるかな！！｣

『大丈夫、こいつらならこんな所で死なない。生命力はゴキブリ並だからさ！！』

心配そうにルフィとエースを交互に見ていたペボに安心してもらうように歯を見せながら笑うと、ペボも｢そうだな！！｣と言って走るスピードを早めた。

｢…っ、すまねェな、………A。｣

息も絶え絶えなエースはこちらの白いつなぎの腕部分をがっしり掴んで血だらけの顔で申し訳なさそうな顔をする。
そんな暗い顔が似合わなさすぎる兄に『ばーか』と片手で抱えながら軽く額にデコピンをする。

……絶対助けるからさ。

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