【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ14)

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海軍の正義のマントを羽織い、帽子に描かれた″MARINE″の文字とカモメのようなマークは大きくバツをつけられている。赤鼻のピエロのような海賊なのか海軍なのかわからない恐らく海賊なのだろう。
ピエロ男がルフィ、エース、そしてジンベエを背負って灰色に染まる空を飛んでいる。

すると、船長はそのピエロに向かって叫ぶ。

｢麦わら屋をこっちに乗せろ！！｣

ピエロもこちらに気付いたのだろう。
片目だけをくわっとカッ開きながら赤く塗られた唇を開く。

｢ム･ギ･ワ･ラ･ヤ～～！？ああ！！？？てめェ、誰だ小僧！！｣

｢麦わら屋とはいずれは敵だが悪縁も縁。こんな所で死なれてもつまらねェ！！｣

そこで一呼吸置いた船長。
チラッとこちらを見てひりひりと痛む額を抑えていた私の頭をぽんぽんと軽く撫でる。

｢それに麦わら屋と火拳屋は大事なクルーの兄弟だからな。｣

こちらを横目で見ながらピエロ男に言う。船長の横顔を見るとどこか真っ直ぐ、そして優しい瞳が垣間見えた。

｢…そいつらをここから逃がす！！！一旦俺に預けろ！！！｣

────────── 俺は医者だ！！！

船長の低く腹から絞り出た声が戦場に響く。
ピエロも兄弟たちを引き渡すか迷っていたが、後ろから身体を貫こうとする光が襲いかかる。

ピューンという風を切り裂く音。
そしてどこか壁に当たったのか大きな爆発音とともに熱風がこちらへと向かってくる。

｢置いていきなよォ～～…。″麦わらのルフィ″と″火拳のエース″をさ～～～！！｣

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