【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ13)

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｢行くぞ！｣

船長の鋭い言葉で｢アイアイキャプテン！！｣と雄叫びをあげるペボ。
ペボが先頭を歩き、向かってくる海兵を次々となぎ倒す。そんな護衛されるように守られながら、大砲の撃ち込まれる音なんて気にもせずに船長と歩く。

直ぐにポーラタングの元へ辿り着く。

そして私たちと歩いていたペンギンが乗り込もうとした時、ひとつの制止の声が動きを止める。声を発したのはうちの船長。どこが遠くを見て顎に手を置き、何か考えた後直ぐににやりと笑う。
…ああ、なにかいいものでも見つけたのだろうか。
面白そうなものを見つけた船長はいつも少年のように目を輝かせる。

｢…あいつらを助けるぞ。｣

船長の灰色の三白眼に映るのは既に虫の息となっている兄弟と海峡のジンベエ。

そんな珍しい事を言うのは船長の気まぐれなのかもしれない。
まあ、船長が拒否しても私が無理矢理連れ込んだだろうけどね。

『あれー、船長。案外優しいんですね！』

高い声を出しながら茶化すように言うと、船長は案の定不機嫌そうに顔を歪める。

｢俺は死にかけのやつを置いていくほど非道じゃねェよ。｣

『いや、ばりばり非道じゃないですか！』

私は知っているぞ。
シャボンディ諸島での人間屋(ヒューマンショップ)で海軍と鉢合わせたときにその場にいた海兵の身体をばらばらにして違う場所にくっつけたことを！！

非道じゃない真面目なやつは、まず生きている人間を使って遊ぶような真似しねえわ。

軽くため息を吐きながら額に手を置くと、その手をペリッと退かされて強い衝撃が頭蓋骨を伝う。

『っ、…いったー！！』

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