【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ12)

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『ひええ、…あれどうします？』

ゴクリと喉仏が上下に動く。
乾いた喉を潤すように唾を飲み込むと、チラッと隣に立っている船長の様子を伺う。

すると、船長は直ぐにふ、と鼻で笑いながら｢決まってんだろ？｣と不敵に笑う。
長年船長と一緒に海賊をしてきた私には主語がなくても直ぐにピンとくる。

『やっぱり、そうですよねー！』

2人で怪しくくすくすと笑い合ったあと、臨戦態勢へと入る。
船長は左手で刀の鞘を肩にぽんぽんと軽く叩きながら、右手は″DEATH″と書かれた指を軽く曲げ、ドーム型にする。

私も手の平を宙に浮かばせながらあるものを念じると、手の平の上でぷかぷかと浮かび上がった小さな水の玉が形を変える。
数秒で新しい物質へと変わる水。
私の右手に握られているのは透明にきらきらと光り輝く拳銃。

この弾は能力者の天敵である海と同じような成分で作られた弾丸のため、自然系の能力者でも生身を貫く。

そして船長が″ROOM″と唱えた瞬間。
赤犬はそのサークルから抜け出そうと瞬時に動き出すが…。
逃げ道を防ぐように男の周りに銃弾を撃ち込む。
5発ほど撃った弾の内、ひとつが赤犬の頬をかする。そこからゆっくりと溢れてきたのは赤い血液。

｢シャンブルズ ────────── ｣

地面へと向けていた手の平を宙へと向けて、薬指と小指を曲げる。

その瞬間、半身ほど鮮やかなオレンジ色のマグマへと変化していた赤犬はこの場から消え失せる。

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