【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ20)

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エースに手を引かれ必死にゴミが散乱するボコボコの地面を走る。地面に落ちているガラクタに何度も足を取られそうになるが、なんとかエースに支えてもらって走れている状況だ。

｢ぎゃああああ！！！｣

辺りは逃げ場を失った人々の断末魔と次々と爆発音が四方八方から鳴り響く。恐らく箱に入っていた爆弾かガソリンかはわからないが爆発したのだろう。
それに連鎖してゴミ山に捨てられているガラクタに火が燃え移り、もう収集がつかないほど火の手が回る。

必死に逃げ場を探す私たちに立ちはだかる大きな影。
私たちの前に現れたのはブルージャム海賊団の船長であるブルージャムと部下たちなのだろう。
何故かこいつらも血相を変え、この世の終わりだというようにどこが諦め気味で、それでいて気持ち悪い笑みを浮かばせながらこちらへと近づいてくる。

｢…お前らが集めた金はどこにある？｣

｢…わかった。｣

｢っ、…あれはエースとサボとAが長い時間かけて｣

『そんなのどうってことないよ。』

｢サボもわかってくれる！今はお前の…、今は俺たちの命が大事だ！！｣

小さい頃から密かに貯めていたお金。3人で海賊資金としてこつこつと貯めていたが仕方がない。エースも同じ意見だそうだ。

今ここでルフィやエースを死なせる訳にはいかない。
焼け死んだらサボにも会えなくなってしまう。
…お金ならまた貯めればいい。
今は私たち3人の命が最優先だ。

エースの真っ直ぐとした言葉を聞いたブルージャムはにんまりと微笑む。

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