僕達、女の子が苦手です２【BTS】 (ページ49)

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日がもう少しでおちる。
反対側はもう暗くなっている。
私達は並んで、
日が落ちるのを見届けようとしていた。
ユンギオッパの顔が
オレンジにピンクに染まる。

YG「A、」

ユンギオッパはいつも私のことを、
「おまえ」「おい」「ちょっと」
こんな風に呼ぶ。

私のことを名前で呼ぶのが
久しぶりすぎて、私は驚いた。

YG「変なこと聞くけど、
結構努力して大学入ったんだよな？」

経済学部の入試はトップの成績で
入学した。
努力したといえば努力したことになるけど
私はそもそも経営・経済に関することが
大好きだったから、
努力っていうのとは少し違う気がする。

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YG「大学中退して、
俺についてきてっていったら
ついてきてくれるか？」

『え、』

ユンギオッパの真剣の声とは反対に
私は間抜けな声を出してしまった。

YG「…なーんてなっ、」

そう言ってユンギオッパは
んー、と両手をあげて伸びをした

YG「大学1年だもんな。
せっかく入学して中退とか普通ありえねぇよな。
大学1年とか一番楽しいんじゃん？
俺も楽しかったし」

日は完全に落ちて、
空が紫、藍色に変わった。

ユンギオッパは素直じゃない。
もしかしたら、
私を必要としているのかもしれない。
私が思っている以上に。

『オッパ、』

YG「なに？…そんな顔すんなよ、笑
ただの冗談だし。帰んぞ」

動けなくなってる私の腕を、
オッパは強引に掴んだ。
ふわっとオッパのシャンプーの香りがした。
ミントみたいな香り。

『ユンギオッパはさ、自分が割り切れる人間だって言ってたけど、私もそうなんだ。これが大事って思ったらね、それ以外のことなんて簡単に捨てられるの。』

もうすっかり暗くなったせいで、
オッパの顔はよく見えない。
ただユンギオッパの手の暖かさだけは
たしかに感じた。

『私の大事なものってオッパ達だよ』

YG「…あのさ、」

『今の独り言だから気にしないで』

私がそういうと隣でオッパが鼻で笑った。
オッパは私の言葉に答えない代わりに、
私の手をさっきよりも強く、
だけど優しく握ってくれた。

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season2 end