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82. ページ32

泣いたテヒョンの横顔は、
以前よりもスッキリして見えた。

TH「ばぁちゃん家。もう遅いから泊まってきなよ」

『そんな、いいよ、漫画喫茶とかで泊まるから』

TH「あは笑笑
ここ結構田舎だから、
そんなとこないよ。入って?」

『…お邪魔します』

家に入ると、写真と同じおばぁちゃんがいた

叔母「あんたかい?
この子を苦しめたり泣かせたのは」

『あのっ、』

TH「違うよ。この子じゃない」

テヒョンははっきりそう言った。

叔母「…そうかい、
テヒョンが女の子を連れてくるなんてねぇ。」

にっこり笑っておばぁちゃんは
奥へ消えて行った。







テヒョンが下を向いて言った。

TH「…Aが、
はじめてここに連れてきた女の子」

『…別に照れなくていいじゃん笑笑
あ、これジンオッパのお弁当。
でももうご飯食べたよね?』

TH「食べたけど食べる」

『え?笑笑』

TH「食べたいんだ」

テヒョンはそう言って微笑んだ。








テヒョンと
こんなに色々話したのは初めてだった。
大邱まで来て疲れてるはずなのに、
私たちは夜中までおばぁちゃんのキムチと
ジンオッパのお弁当をつつきながら
話した。
お風呂にも入って、
着替えはテヒョンのを借りた。

『テヒョンは
ずっとオッパ達のところに帰らないつもり?」

恐る恐る私が聞くと、テヒョンは首を横に振った。

TH「すぐ帰るよ。明日帰る。
Aの言葉を聞いて、
俺は俺でいいんだなって思ったし、
ヒョン達に会いたいしね。」

『ユンギオッパ、すごく怒ってた』

TH「あは笑笑 ヒョンはいつもそうだよ。
俺が悪く言われるの嫌みたい。
自分の悪口は一向に気にしないのに、
俺たち兄弟の悪口にはすぐキレるんだよ」

そう言うテヒョンは愛おしそうに
目を細めていた。



TH「グクはどうしてたかな?
俺がいないって聞いて大丈夫だった?」

『グクは、、、ずっとオロオロしてたよ』

TH「はは笑笑 そっか。
ジミナは必要以上に心配してそうだな」

『みんな心配してたよ』

TH「…もう寝よっか、」









歯磨きをして、
布団を2つ並べて私達は別々に寝た。

夏の蝉が鳴いている音が
かすかに聞こえた。







.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月19日 23時

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