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76.TH【テヒョンの秘密】 ページ26

TH「大邱までお願いします。」

店員「大邱までの長距離バスは、
次に出るのが1時間後の16:45分のものですが、
そのバスでよろしかったですか?」

TH「はい」

店員「18400ウォンになります」





バスを待つ間、
ベンチに座って、
忙しそうに歩く人たちを眺めた。






.







.





“変わってるって言えば
聞こえはいいかもしれないけど、正直変人だし、
何考えてるかわかんないよね笑笑”

“高校生になってもまだ詩の暗記もできないらしいよ”

“カッコいいのに中身空っぽだよな”


普段話すことはみんなと同じようにできる。
でもそれ以外の色んなことが出来なかった。




.






.



「こちらの商品は15000ウォンのところ、
なんと30%オフで販売しておりますっ」

TH「えっ、っと、
15000ウォンの30%オフ………??」

NJ「つまり10500ウォンだな」

みんなと同じように計算できなかった。







JN「テヒョナ、
これを文字として見ちゃうからダメなんだよ。
テヒョナ、ヒョンの真似してごらん」

ジンヒョンは教科書をゆっくり読んで
自分の声を録音した。

JN「テヒョナは聴いて覚えるのが得意でしょ。
これを聞いて話せばいいよ。
文字なんて読めなくていいし計算も
出来なくたっていいんだから」

みんなと同じスピードで
教科書が読めなかった。
すごく時間がかかった。



TH「ヒョン、やめてよ、暴力はよくないよ」

YG「なんで?自分の弟が悪く言われてんのに
黙ってられるかよ」

TH「でも俺のために、」

YG「お前のためとかじゃねぇ、
俺が腹立つから殴った」

俺がバカだとか色んな悪口を言われたら、
代わりにユンギヒョンがそいつらを
ボコボコにした。


俺なんかが大学に入れるわけないって思ったけど、演劇のテストは筆記なしの演劇だけだったし、
台本は事前にもらっていたので、
ジンヒョンに教えてもらった方法で、
セリフを覚えた。
大学に受かって、
少しずつ小さなシアターで
役者もやれるようになった。
出来損ないの俺は
人よりも何倍も努力する必要があった。

俺、出来損ないのわりに、
それなりに頑張ってたはずなんだけどなぁ。

でもよく考えれば
ヒョン達に迷惑しかかかけてないし、
ジミナやグクに比べたら、
俺なんてほんと比べ物にならないくらい
「出来ない」奴だよね。

俺はあのみんなと一緒に居るのが
許されるほど優れた人間じゃない。

俺はやっぱりキム家の唯一の汚点なんだ。






.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月19日 23時

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