53.JN【次男の成長】 ページ3
YG「12本入りのフルーツ味の
アイスって何だよっ、」
JN「あれじゃない?
桃とパインとリンゴとぶどうの味のやつ。」
YG「そんなんあったっけ」
JN「あったよ、
俺たちみんな桃の味取るから
いっつもリンゴが余るじゃん」
YG「あー、なんかそんなのありましたね」
JN・YG「「…」」
ユンギはスーツで、
俺はピンクのセーターを着て、
夜の道を2人で並んで歩いた。
何からどこまで話そう。
YG「今日テヒョナが、」
ユンギが目を細めて街灯の明かりを見ながら
ボソボソと話す。
JN「うん?」
YG「いつも俺がジンヒョンジンヒョンって
ヒョンのことばっかり言うって指摘されました」
JN「…あぁ、うん、」
YG「テヒョナはほんと昔から変わんなくて。
あいつ、俺にまだピアノやってほしいみたいです」
JN「…それは、、、多分テヒョンだけじゃなくてみんなが思ってると思うよ」
YG「そうですか?」
JN「だって、俺も、思ってるもん」
そういうと、ユンギは困ったように頭をかく。
そういうところ、
全然お前も昔から変わってないよ。
YG「俺、これって決めたらこれって人間なんです。俺は、父さんの会社で働く内に、
これだって思いました。自分にはこれしかないって。たしかに昔はピアノのことしか考えてなかった。でもそれより大事なものが今ははっきりしたんです。」
JN「でも、
その仕事はユンギのやりたいことなの?」
YG「俺はそもそもやりたいかやりたくないかで
物を決める人間じゃないんですよ、
できるかできないかです。俺はこの仕事が向いてて、多分大抵のことが要領良くできます。
だからやるんです。それだけです」
JN「…」
YG「ヒョンはヒョンのやりたいことしてください。それが俺の今の夢です。」
一歩前を歩いて、
振り向いたユンギは、
照れ臭そうに、はにかんだ。
昔は先輩と喧嘩したとか言って
暴言吐きながら俺のところに
泣いてきてたのに、
…なんだよ、
もうこんな顔するまで成長したのか、
ユンギは。
JN「お菓子屋じゃなくて、
弁当屋にしようと思うんだ」
YG「え?」
JN「お菓子は好きだけど、でも作るってなったら、やっぱり韓国料理が好きなんだ。
店を建てるための計画も資金も実は貯めてたんだ...出来たら来てくれる?」
YG「7人でいきますよ、もちろん」
ふって笑ってユンギは腕を組んだ。
YG「あぁ、めんどくせ、
あいつにアイス買わねぇと」
その時ふと思った。
Aちゃん、
俺たちにわざと
アイス買わせに行かせたんだ
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月19日 23時