62.TH ページ12
目の前のAは、
今から鼻歌でも歌いそうなくらい、
余裕そうに見えた。
俺は
こんなに
余裕がないのに
こんな距離で女の子を見たことがない。
きめ細やかな肌に、
握ったらスルスルしてる手が、
スルスルって落ちそう
こんな細くて小さな手を
どうやって握ればいいんだろう
TH「俺、パーティって嫌いなんだ」
周りの女の子が
俺達を見てキャーキャー言ってる。
『なんで?』
踊りながらAは俺に聞く。
その声はいつも聞いてる声のはずなのに
いつもより何倍も艶っぽい。
TH「前は好きだったけど、
今回でパーティは嫌いになりそう」
『うん、だから、なんで?笑』
パーティってたくさんの人がいるじゃん
でも俺が話したいのなんてAだけだし。
俺が見てたいのなんてAだけなんだ。
他の人なんてどうでもいいし。
2人っきりでどっか行きたくなるんだもん。
だから、パーティが嫌いになっちゃった
なんて本音は言えない。
TH「うるさいじゃん、あの子たち」
俺がうざったそうに
キャーキャー言う女の子達をみたら、
俺の思ってることも知らないで、
視線があった、私を見てくれただの
嬉しそうに叫ぶ。
『そう言えばテヒョン、今日カラコン入れてる?』
じっと見つめられて、
息を飲んだ
『グレー?すごい色だね。
世界でテヒョンだけかもよ、
それ似合うの笑」
ああ、もう、
そう言う言葉の一つ一つが、
俺は余裕がなくなっちゃうんだ。
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月19日 23時