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部屋に入ると、
強烈なごま油の香りがした。
恐る恐るキッチンに行くと、
これでもかという量の料理を作る、
ジンオッパがいた。
JN「ヤァ〜!おかえりっ!
今ごはん作ってるんだよっ!」
『オッパ、、、、』
オッパの目が赤く充血していた。
JN「ユンギはいっつもご飯食べる時不味そうに
食べるけど、これはうまいうまいって言って
食べるんだよ!」
オッパは、包丁で野菜を切る手を止めない。
JN「もう出来上がってるやつはグクが好きなものばっかりだね!あいつこんな量食べれるかな?まぁあいつなら食べられるか!Aちゃんは酢豚好き?酢豚にはパイナップル入れるタイプ?」
『オッパ、やめよ、』
無理して明るくなる必要なんてないんだよ
JN「俺はわりとなんでも好きだからさ、
料理に果物入ってるのも許せるタイプなんだよねっ」
私はオッパの近くに行って、
忙しなく動くその手を優しく包み込んだ。
そうするとオッパは何も言わずに包丁から手を離した。
JN「…ヤァー、女の子に手を握られるのなんて初めてだよ、ドキドキしちゃうね」
『ユンギオッパが記者会見したの。』
JN「うん、」
『次の社長はユンギオッパなんだよね?』
JN「…昨日ユンギが言ったんだ。ヒョンの夢、叶うかもよって」
ジンオッパのキラキラした目から、
涙が流れた。
JN「俺、今親父に見放されてほっとしてるんだ、
すごく。ようやく俺のやりたいことができる。
でもそれはユンギを苦しめることになるんだ。」
私は背伸びしてオッパの涙を手でなぞった
JN「俺だけ好き勝手やっていいのかな
俺だけ幸せになっていいのかな」
『大丈夫だよ、オッパ
…だって、
ユンギオッパは私が幸せにするから』
そういうとオッパは恥ずかしそうに
私の手をとって私をぎこちなく抱きしめた。
JN「女の子ってやわらかいんだね、」
なんて不思議な感想を言って。
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Season1 end.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月9日 0時