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49. ページ49

部屋に入ると、
強烈なごま油の香りがした。

恐る恐るキッチンに行くと、
これでもかという量の料理を作る、
ジンオッパがいた。


JN「ヤァ〜!おかえりっ!
今ごはん作ってるんだよっ!」

『オッパ、、、、』

オッパの目が赤く充血していた。

JN「ユンギはいっつもご飯食べる時不味そうに
食べるけど、これはうまいうまいって言って
食べるんだよ!」




オッパは、包丁で野菜を切る手を止めない。





JN「もう出来上がってるやつはグクが好きなものばっかりだね!あいつこんな量食べれるかな?まぁあいつなら食べられるか!Aちゃんは酢豚好き?酢豚にはパイナップル入れるタイプ?」

『オッパ、やめよ、』

無理して明るくなる必要なんてないんだよ







JN「俺はわりとなんでも好きだからさ、
料理に果物入ってるのも許せるタイプなんだよねっ」






私はオッパの近くに行って、
忙しなく動くその手を優しく包み込んだ。
そうするとオッパは何も言わずに包丁から手を離した。






JN「…ヤァー、女の子に手を握られるのなんて初めてだよ、ドキドキしちゃうね」





『ユンギオッパが記者会見したの。』

JN「うん、」

『次の社長はユンギオッパなんだよね?』

JN「…昨日ユンギが言ったんだ。ヒョンの夢、叶うかもよって」

ジンオッパのキラキラした目から、
涙が流れた。









JN「俺、今親父に見放されてほっとしてるんだ、
すごく。ようやく俺のやりたいことができる。
でもそれはユンギを苦しめることになるんだ。」

私は背伸びしてオッパの涙を手でなぞった









JN「俺だけ好き勝手やっていいのかな
俺だけ幸せになっていいのかな」

『大丈夫だよ、オッパ
…だって、
ユンギオッパは私が幸せにするから』

そういうとオッパは恥ずかしそうに
私の手をとって私をぎこちなく抱きしめた。







JN「女の子ってやわらかいんだね、」

なんて不思議な感想を言って。









.









.

Season1 end.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月9日 0時

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