33.YG ページ33
YG「あっれ？ヒョンいないな、」
カン秘書「ソクジンさんなら、
先ほど社長の部屋に行きましたよ？」
…あっそう、お前に聞いてないけど。
YG「…あー、そっすか、あざっす」
カン秘書「多分、怒られてるのかもね」
YG「は？」
カン秘書「あなたの方が優秀でしょ？ソクジンさんより」
…なんだそれ
カン秘書「あら？私褒めてるのよ？どうしてそんな怖い顔してるの？」
部外者が偉そうに、
何も知らない奴が好き勝手に
言ってんじゃねぇよ
NJ「ヒョン、ジンヒョンいた？」
YG「今社長室にいるらしいから、来客は俺が相手するよ。その後の会食の予約だけしてくれないか？」
NJ「わかりました、」
YG「あと、会食のメンバーに確かベジタリアンの方が1人いたはずだから、それに合わせた店を予約しといて」
NJ「あ、、わかりました、さすがヒョン！」
カン秘書「ほんと、さすがねぇ」
.
.
.
次期社長は、ジンヒョンだと言われてる。
でも社長になるのは
俺でいい。
俺がいい。
なんであんなに優しい人が、
なんであんなにもあったかい人が、
社長にならなきゃいけないんだ。
汚い世界とストレスから
ジンヒョンは無縁でいてほしい。
汚い世界とストレスに繋がれてるのは、
俺だけでいいんだよ、ヒョン。
JN「あ、ユンギ」
社長室から出てきたヒョン。
無理に笑うなよ、こっちが見てられない。
YG「…俺、来客の相手してくるから」
JN「そっか、助かるよ〜
俺もユンギみたいに頑張んないとなぁ！」
俺の両肩をそう言って揉んでくるヒョン。
そうやって
無理にでも明るくしようとする姿を、
俺はあと何回見なくちゃいけないんだろう。
YG「ヒョン、もうほんとに行くから、じゃ、」
ヒョンの手を乱暴に離して、
逃げるようにオフィスを出た。
ヒョンに揉まれた肩には、
まだヒョンの手の温もりが残っていた。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2019年7月9日 0時
