社長のゴリ押し ページ48
*
「あれだけ派手にやっといて、今更嫌だなんて言うなよ。
ウンと言ってくれ、ドンヘ」
ペンの為だなんて言って、うまいこと言って
どうせ俺の意見なんか求めちゃいないくせに。
だけど、社長の言葉になんの反論も出来ずにいる俺の手にAの手が重なる。
「ドンヘ…」
「A…」
「私は構わないよ。ドンヘと一緒ならどんな事だって出来る。
私を受け入れてくれたペンの為なら何でもするよ？」
「はは、やっぱりAさんは大人ですね。話が早い」
「ちょ、マネヒョン…！」
結局…社長のゴリ押しで公開結婚式なんてものを
することになってしまった俺たち。
「はぁ……あんな事するんじゃなかった…」
帰りの車の中、ハンドルを思わず叩いて漏れた言葉。
「もしかして、プロポーズしたこと後悔してるの？」
「え？いや…そうじゃないけど…てかA、平気なの？」
「私は…もう何にも怖いものなんてないよ。
あの時、ドンヘが身を呈して私を守ってくれた時既にネットに流れてたし…
あの時だって、不思議と嫌だとか思わなかった。
だって、考えてみて？
世界中の人に、この人が私の旦那様だって自慢できるんだよ？
こんな素敵な事ないじゃない？」
「旦那様…」
その一言で、なんだか俺も吹っ切れた気がする。
そうだよ。世界中の人に、Aが俺のものだって公言出来る！
街中だって、どこでだって堂々としていられる。
「A…」
こんなことだって、たとえ人が見てたって出来るしな…
信号待ちの停車中の車の中。
横断歩道を渡る人の波が停止して人垣が出来て無数のカメラが向けられる中
これ見よがしにAを引き寄せて熱く唇を奪う。
そのうち信号が変わってクラクションを鳴らされて
Aが俺を引き剥がしてそっぽを向いた。
「ぴょんて…」
「好きなくせに」
片手でハンドルを握りながら、もう片方でAの指を絡めた。
*
信号待ちで、横断歩道を行き交う人が見ている中で
私を大胆に引き寄せて唇を重ねたドンヘ。
それだけじゃなく、舌まで入れて！
「ん…」
カメラを向けられて、見られてる恥ずかしさが興奮に変わるのには一瞬で…
身体が火照るのがわかる。
思わず
「ぴょんて…」
って言ってしまった。そしたら余裕で
「好きなくせに」
なんて返して、舌で自分の唇を舐めて……
目線は前を向いたまま、右手がすっと降りて来て私の指を絡め取る。
ああ、私…この人が、好きすぎる…
*
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さくらこ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、今頃コメントに気づいてレスが遅くなってゴメンナサイm(_ _)m永久保存版だなんてめちゃくちゃ嬉しい褒め言葉です！ちょっと最近更新出来てないのですが…これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` ) (2014年7月9日 12時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - はじめまして！つい昨日のこと…こちらのお話と出会いました。そして仕事が休みだった今日、一気に読み上げました。さくらこ様!!!!!最高です!!!!!永久保存決定です!!!!!おっと、興奮してしまいました(-_-;)ｽﾐﾏｾﾝ 他のお話にもお邪魔します♪ (2014年5月26日 19時) (レス) id: 3afd879ea6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆきひこさん» ゆきひこさん、コメントありがとうございます！！そんな風に絶讃していただけるなんて、くすぐったいような気が引けちゃうような…こんな駄作を気に入っていただけてすごく嬉しいです。こちらこそ、本当に感謝です！！（ ; ; ） (2014年2月4日 12時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひこ - 最愛ドンヘの小説が読みたくて…泣いてしまった。…ゆっくりと愛し愛されるプロセスが有って 、哀しくて優しくて辛くて幸せで…私の叶わぬ夢を文字にしてくれた作者様…感謝！！“見惚れてるよ、私の旦那様に…”グッと来た台詞(笑)多分私もきっと言うはずだから(笑) (2014年2月1日 19時) (レス) id: 3d5def24d2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 蛍さん» 蛍さん、レスが遅くなってごめんなさい(＞人＜;)気づくの遅っ！ありがとうございます！とにかくドンヘ溺愛の作者ですので願望入りまくりです（笑）ホント、こんな恋出来たら幸せですよね…夢です(泣) (2013年10月13日 9時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年6月5日 9時
