パズルのピース ページ5
*
始めて触れたAの素肌は、滑らかで柔らかくて…
まるで手が吸い付く感覚に、早く早くと脳が急かすけど
Aとのはじめてを、ゆっくりと味わいたい。
まるで初めての時みたいに、未知との遭遇みたいな感覚に
あっという間に限界まで膨らむ期待感。
何度かキスを繰り返して…
くたっとなったAの服を脱がせて、自分も裸になる。
「ヌナ…A…愛してる…」
「私も…愛してる…」
素肌を合わせたら…
まるでもうずっと前からそうしてたみたいに見事にピタッと嵌る身体…
「A…凄いね。パズルのピースみたい。
僕とAって、もしかしたら神様が作ったパズルなのかも」
「パズル？」
「うん。世界中に、この国にだって、どれくらいの人がいると思う？
その中で、愛して、愛されて…
お互いに愛し合う人と巡り会える確率なんて、物凄く低いと思うんだ」
「そう…だよね」
「神様はきっと、一つのパズルを複雑に二つに裂いて地上にばら撒いたんだ。
そして、巡り会えたら…やっとパズルは完成する」
「だけど、必ずしもぴったり合うとは限らないよね…」
一瞬だけ、瞳を伏せたA…
「うん。だから、人間は探し続ける。自分のパーツの片方を」
「ん…」
悲しい過去が、胸に過るのか、悲しげなAの頬を撫でる。
「そして…僕は見つけた…君っていう、僕の分身を」
あの日、散歩中のAを動く車の中から見つけたその瞬間を
今でも覚えてる。
まるでAの周りの景色が全部止まって、
Aだけが浮き上がったみたいに見えたんだ。
日々の生活に追われて、きっと見逃すこともあるだろう。
何度もすれ違って、それでも気づかないことだってあるだろう。
だけど、神様がくれたチャンスを、僕は逃さなかった。
小さく頷くAの唇を食む。
何度も角度を変えて、舌を差し入れて、深く、濃厚に…
深くなるキスで、何も考えられない。
ただ、お互いを求めるだけで精一杯で…
「A…もう…限界……」
「ん…ドンヘ…」
Aがぎゅっと僕の首に細い腕を巻きつけて
いいよって合図…
僕はAの中に身体を沈めた…
*
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さくらこ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、今頃コメントに気づいてレスが遅くなってゴメンナサイm(_ _)m永久保存版だなんてめちゃくちゃ嬉しい褒め言葉です！ちょっと最近更新出来てないのですが…これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` ) (2014年7月9日 12時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - はじめまして！つい昨日のこと…こちらのお話と出会いました。そして仕事が休みだった今日、一気に読み上げました。さくらこ様!!!!!最高です!!!!!永久保存決定です!!!!!おっと、興奮してしまいました(-_-;)ｽﾐﾏｾﾝ 他のお話にもお邪魔します♪ (2014年5月26日 19時) (レス) id: 3afd879ea6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆきひこさん» ゆきひこさん、コメントありがとうございます！！そんな風に絶讃していただけるなんて、くすぐったいような気が引けちゃうような…こんな駄作を気に入っていただけてすごく嬉しいです。こちらこそ、本当に感謝です！！（ ; ; ） (2014年2月4日 12時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひこ - 最愛ドンヘの小説が読みたくて…泣いてしまった。…ゆっくりと愛し愛されるプロセスが有って 、哀しくて優しくて辛くて幸せで…私の叶わぬ夢を文字にしてくれた作者様…感謝！！“見惚れてるよ、私の旦那様に…”グッと来た台詞(笑)多分私もきっと言うはずだから(笑) (2014年2月1日 19時) (レス) id: 3d5def24d2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 蛍さん» 蛍さん、レスが遅くなってごめんなさい(＞人＜;)気づくの遅っ！ありがとうございます！とにかくドンヘ溺愛の作者ですので願望入りまくりです（笑）ホント、こんな恋出来たら幸せですよね…夢です(泣) (2013年10月13日 9時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年6月5日 9時
