かわいい親子 ページ35
*
「すみません、僕のせいで…
でも僕はAさんの事…心から愛してます。
もう、傷付けたくないんです。
僕は、Aさんのためならなんでもします。だから」
「でも…あなたは芸能人でしょ？
なにも、うちの子みたいな地味な子を選ばなくても…」
「いえ！Aさんがいいんです！
いや、僕にはAさんじゃないとダメなんです！
絶対に、事務所にも世間にも、認めさせて見せます！
だからお願いします！僕とのこと、許してください！」
俺は、ソファーから降りると、床に手を付いて頭を下げた。
「やだ、頭を上げてちょうだい？
許すも許さないも…私たちは、あの子が望むなら何でもいいの。
あ、ソンジェとの事は知ってるのよね？」
「はい…」
「そこまであなたに話してるってことは、あの子がどれだけあなたを信じて
愛してるかわかるから…
あの子は、あの時だって自分の事よりも相手の事を気遣うような子だった。
恨み言一つ言うでもなく。浮気相手の友達まで…
思いっきり気持ちをぶつければいいのにそれすらできないあの子が
情けなくて…つい言ってしまった言葉があの子を深く傷つけてしまった…」
「オモニム…」
「あは、嬉しい…私ね、あなたみたいな素敵な息子が欲しかったのよ」
「え！あ、はは…」
真剣な話をしてたのに、突然そんなことを言うオモニムはやっぱり
Aとよく似ていて。かわいいなんて思ってしまった。
*
「落ち着いた？」
もうすっかり陽も暮れて…
小さな街頭がほんのり照らすベンチに座る。
俺の言葉に、小さく頷いて体を寄せてくるAをそっと抱きしめた。
「傷は…大丈夫？」
「うん、大丈夫だよ」
「よかった…」
「ん…」
「どうしてここに…？」
俺は、今まであったことを全部話した。
「オンマったら…騙したのね…」
「ん？」
「ココがいなくなったー！って。もう泣きそうな顔して…
すっかり騙されたわ…オンマったら女優になれるかもね」
「はは、かわいいオモニムだね」
「かわいい？あれが？」
「ああ、かわいいよ、Aとよく似てる」
「え！もう、ドンヘったら」
「本当だから」
「もう、すぐそういうこと言うから…」
「ん？」
覗き込んだら、顔を真っ赤にして俯くAがますます可愛いくて
今すぐに食べてしまいたい衝動に駆られる。
「ありがとね…こんなところまで会いにきてくれて…」
「A…？」
「もう、大丈夫だから」
「なに…言ってるの？」
「もう、帰って…？」
*
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さくらこ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、今頃コメントに気づいてレスが遅くなってゴメンナサイm(_ _)m永久保存版だなんてめちゃくちゃ嬉しい褒め言葉です！ちょっと最近更新出来てないのですが…これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` ) (2014年7月9日 12時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - はじめまして！つい昨日のこと…こちらのお話と出会いました。そして仕事が休みだった今日、一気に読み上げました。さくらこ様!!!!!最高です!!!!!永久保存決定です!!!!!おっと、興奮してしまいました(-_-;)ｽﾐﾏｾﾝ 他のお話にもお邪魔します♪ (2014年5月26日 19時) (レス) id: 3afd879ea6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆきひこさん» ゆきひこさん、コメントありがとうございます！！そんな風に絶讃していただけるなんて、くすぐったいような気が引けちゃうような…こんな駄作を気に入っていただけてすごく嬉しいです。こちらこそ、本当に感謝です！！（ ; ; ） (2014年2月4日 12時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひこ - 最愛ドンヘの小説が読みたくて…泣いてしまった。…ゆっくりと愛し愛されるプロセスが有って 、哀しくて優しくて辛くて幸せで…私の叶わぬ夢を文字にしてくれた作者様…感謝！！“見惚れてるよ、私の旦那様に…”グッと来た台詞(笑)多分私もきっと言うはずだから(笑) (2014年2月1日 19時) (レス) id: 3d5def24d2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 蛍さん» 蛍さん、レスが遅くなってごめんなさい(＞人＜;)気づくの遅っ！ありがとうございます！とにかくドンヘ溺愛の作者ですので願望入りまくりです（笑）ホント、こんな恋出来たら幸せですよね…夢です(泣) (2013年10月13日 9時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年6月5日 9時
