オンマからの電話 ページ14
*
会場から出て、表示を見る。
見たことない番号……
誰？
「ヨボセヨ…？」
『A？』
「オン…マ？」
『A…久しぶり…ね』
「オンマ…お久しぶりです…」
『A…元気？』
「はい…」
『そう…良かった…』
「でもどうして…」
あれから…一度だって、かかってきたことはなかったのに…
『…なんだか最近、あなたの夢ばかり見て…
その…また、うちにも帰っていらっしゃい…？』
「オンマ…」
『仕事中でしょ？もう切るわ。じゃあ…』
「オンマ！私…好きな人ができたの」
『そう…！良かった…一緒に…いらっしゃいね…』
「ん…(泣)」
電話を切った後…
なんだかとても、ドンヘに会いたくなった。
いつか、ドンヘをうちに連れて行くことが出来るかな…
あ、いけない。電源落としておかなきゃ…
ここからはもう、ドンヘのステージに集中したい。
会場に戻ると、こっそりと同僚の横に立つ。
「ごめんね、遅くなった」
「いえ、まだ始まってないですよ。
でも…遅くないですか？もう時間すぎてますよね？」
腕時計を見ると、開演時間を10分ほど過ぎてる。
「こういうの、普通に始まることの方が珍しいですよ。
だいたい遅れますから」
「はぁ…」
慣れているのか、同僚はサラリと言ってのけて
私ともう一人の彼女は呆気にとられる。
ほどなく、それまで流れていたSuperJ uniorの音楽がフェードアウトして
会場の照明が落とされて、スポットライトが舞台端に当てられた。
会場のあちらこちらから悲鳴にも似た歓声が上がる。
出てくる…？
「「「きゃーーーー！」」」
女性たちの黄色い声援に迎えられて、○○○○の面々が登場する。
にこやかなメンバーの、一番最後にヒョクシとドンヘが壇上に上がる。
あれ…？
緊張してる？
二人とも、笑ってはいるんだけど、強張ってるっていうか…
いつもの満面の笑顔って感じじゃなくて、むしろ顔色も悪いし…
ドンヘに至っては、目をキョロキョロさせて変に落ち着かない感じ？
私を探してる…？
だけど、それだけじゃないような…
違和感を覚えて、不安になる。
「すごい！カッコいいですね！！」
同僚の興奮した声にも、そうね…と力なく答える。
ドンヘ…？どうしたの？
*
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さくらこ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、今頃コメントに気づいてレスが遅くなってゴメンナサイm(_ _)m永久保存版だなんてめちゃくちゃ嬉しい褒め言葉です！ちょっと最近更新出来てないのですが…これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` ) (2014年7月9日 12時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - はじめまして！つい昨日のこと…こちらのお話と出会いました。そして仕事が休みだった今日、一気に読み上げました。さくらこ様!!!!!最高です!!!!!永久保存決定です!!!!!おっと、興奮してしまいました(-_-;)ｽﾐﾏｾﾝ 他のお話にもお邪魔します♪ (2014年5月26日 19時) (レス) id: 3afd879ea6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆきひこさん» ゆきひこさん、コメントありがとうございます！！そんな風に絶讃していただけるなんて、くすぐったいような気が引けちゃうような…こんな駄作を気に入っていただけてすごく嬉しいです。こちらこそ、本当に感謝です！！（ ; ; ） (2014年2月4日 12時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひこ - 最愛ドンヘの小説が読みたくて…泣いてしまった。…ゆっくりと愛し愛されるプロセスが有って 、哀しくて優しくて辛くて幸せで…私の叶わぬ夢を文字にしてくれた作者様…感謝！！“見惚れてるよ、私の旦那様に…”グッと来た台詞(笑)多分私もきっと言うはずだから(笑) (2014年2月1日 19時) (レス) id: 3d5def24d2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 蛍さん» 蛍さん、レスが遅くなってごめんなさい(＞人＜;)気づくの遅っ！ありがとうございます！とにかくドンヘ溺愛の作者ですので願望入りまくりです（笑）ホント、こんな恋出来たら幸せですよね…夢です(泣) (2013年10月13日 9時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年6月5日 9時
