僕のご主人さま〜Donghae〜Vol,2

いい方に考えて ページ6

*


「ゴホン、ゴホン」

「やー、ドンヘ大丈夫か？」

「ゴホ、ん……大丈夫…」

「お前なあ、自己管理ちゃんとしろよ。
雨に濡れて風邪引くなんて自覚なさすぎだろ」

「ごめん…」

「しょうがないなぁ、あと3日くらいずっとスケジュールいっぱいなのに」


あれから……ヌナのところには行ってない。
いや、行けないんだ。

あんな風に別れてしまって、どんな顔してヌナに会えばいいかわからない。

勝手に寝室に入った事だって責められて当然で
それだけでももう十分、二度と部屋に入れてくれなくなる条件は満たしてる。


確かにあの日近くなったと思ったヌナとの距離は、
出会った頃よりも遠くなってしまったんだ。


「でもさ、ヌナと何があったの？」

「ん…」


俺は事のいきさつをヒョクに話した。


「ちょっと待って。ドンヘの発言はそりゃイタイけどさ。
でも、困ってた時に助けを求めたのはその…」

「ソンジェ？」

「そう、ソンジェって人じゃなくてお前だったってことだろ？」

「ああ…それが？」

「バカだな、ヌナはお前に心を開いてくれてたって事だろ。
いや、もっと言えば、お前に好意を持ってる…とか？」

「そう…なのかな」

「そうだよ、そういう時に頼るってことはそういうことだろ。
何でも悪い方に考えるよりいい方に考えていいんじゃない？」

「え…？」



*

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