オンマの弁当 ページ7
ウトウトしていると、コートのポケットの中でマナーモードの携帯が震え出す。
眠い目を擦りながら画面を見ると"着信ーオンマ"の文字。
「んー、オンマ、どうしたの？」
「ドンヘヤー、Aと連絡取ってる？」
いきなりだな。
「ああ、今日昼間電話で話したけど何？」
「んー、さっきから何度も掛けてるんだけど電源入ってないのよ。
お弁当作ったから持って行こうかと思ったんだけどね。
マンションにも行ってみたけど留守だし。」
「弁当！？もしかしてそれ、俺たちの分もあったりする？」
「モチロンよ、宿舎にもあるよ〜。」
「アッシャー！」
普段は家政婦さんが食事を作ってくれるけど、
娘さんが出産したとかで今日は休みで、食べに行く元気もないし
同じように働いたリョウクに今から飯作れなんて誰も言えなくて
宿舎に帰ってからピザとチキンのデリバリーでも取ろうかって
メンバーと決めてた。
俺とオンマの電話の様子から、デリバリーから解放された喜びで
みんな疲れが吹き飛んでしまったみたいに車の中が活気付く。
オンマからの電話を切った後、Aの事が気になった。
昼間は元気そうだったけど、具合でも悪くなったのかな？
宿舎に着くと、オンマの弁当がすでにテーブルに並んでいた。
俺は海苔巻きと玉子焼きを少し口にすると、
Aの分の弁当を持って玄関へ向かう。
ヒョクが心配そうについてきて、靴を履く俺の背中に声を掛けた。
「ホントにいいのか〜？お前も疲れてるし、それくらいじゃ
腹の足しになんないだろ？」
「うん、大丈夫。
A、電源切れてて心配だし、様子見てくるよ。
あ、海苔巻き、俺の分とっといてよ。いいから先寝てて」
「わかった(笑)」
俺たちの会話って、時々夫婦みたいだな。
じゃあ、と手を振って玄関を出た。
車に乗り込み、エンジンをかける。
Aのマンションは、宿舎から車で10分ほどだ。
上を見上げると、Aの部屋は真っ暗で、まだ帰って来てない。
俺はしばらく車の中で待ってたけど、眠気に襲われて車から降りて
マンションのロビーで待つことにした。
暗証番号は知ってたけど、もしかしたら変えてるかもしれないし、
ドアの前で待つのも危ない人に間違われそうだし。
でもここで待ってると目立っちゃうかも
俺はエレベーターの横の植え込みの影で体を隠すように待つことにした。
そしたら疲れがどっと出て来ていつの間にか寝ちゃってたんだ。
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さくらこ(プロフ) - 夢奈さん» コメントありがとうございます(*^o^*)頑張りますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2013年5月28日 6時) (
レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
夢奈(プロフ) - 夢奈はドンへオッパが大好きです＞＜ これからも更新ファイティン＾＾ (2013年5月27日 9時) (レス) id: 9e1e698207 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - marsさん» はじめまして！コメントありがとうございます(*^o^*)完結していますが、そのうち番外編を考えています。また読んでくださると嬉しいです。 (2013年5月27日 9時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
mars(プロフ) - はじめまして！とても切なくてキュンキュンしてます。これからも楽しみにしています。 (2013年5月26日 23時) (レス) id: bd6e1ef7b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - さっちゃんさん、コメントありがとうございます（≧∇≦）凄く嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2013年2月21日 22時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年2月21日 8時
