A Secret Contract 2【JN】 (ページ1)

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ソクジンさんからの
35件の着信を無視して、
朝の10時、私がたどり着いたのは

Jamais vu

テヒョンさんがオススメしてくれたバーだった

『バーだし、、、朝、開いてるわけないよね』

煌びやかなドレスにコートを羽織って
バーの前で座り込む私を、

サラリーマンや主婦のおばさん達が
怪しそうに見てきた。

「は、なに、だれ、ここでなにしてんの」

無愛想な低い声が聞こえて見上げると

腕にはたくさんのタトゥー、
髪は派手なグリーン、
黒のワイシャツを腕まくりして、
血色悪く見えるほど肌の白い
男性が私を冷たく見下ろしていた

『私、あの、、、、ごめんなさい』

YG「……タトゥー予約した？」

『…………え？』

YG「は？客じゃねぇの？
じゃなんでここに居んだよ」

『ここ、バーじゃないんですか』

YG「夜はバー。昼はタトゥー。
お前彫りたいんじゃないの？」

『ち、ちがいます、私はテヒョンさんから
ここを教えてもらって、』

YG「あぁ、テヒョナの友達なの？
じゃ入れよ」

無愛想なその態度が
逆に私を安心させた。

中に入るとバーで、
奥にはタトゥーデザインが
壁一面に貼ってある部屋があった。
普段はさすがに解放はしてないんだろうけど

YG「なんか食う？」

『え？』

YG「余り物でつくった
サンドウィッチならあるけど」

『いただきたいです、』

ギター、ドラム、ピアノ、
たくさんの楽器があるこのバーで、
初対面の青白い肌のこの人と、
私は朝ごはんを食べている

.