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134話 ページ35

仕切り直し、と言うように息を吐いてから童磨は続けた。

「まさか自分でもこんなこと言う男になるとは思ってなかったけどさ」

やれやれ、という態度で童磨は言葉を紡ぐ。

「好きな人には、頼られたいんだよ」

突然の“好きな人”という言葉に反応して、顔がみるみるうちに熱くなる。

『でも、私も童磨に頼ってほしい……』

混乱しかけの頭でやっと声を発する。
また童磨はくすりと笑った。

「だから俺が風邪ひいて、その看病したかったの?」

冷静になると我ながら突飛な考えだ、と思った。

「Aは可愛いねえ」
『急に言うのやめろって……』
「本心だからね!はは、かわいいな」

童磨はおちょくるように頭を撫でてくる。

『あのねえ!』
「はいはいかわいい、なんだい?」
『…………童磨もかっこいいよ』

童磨は目をぱちくりさせて、顔をひきつらせた。

「……わあ」
『……どうしたの』
「思ったより効果抜群だぜ……」

童磨の顔をよく見てみると、顔がほんのり赤くなっていた。
なんだか嬉しい。

『んふふふふ』
「気持ち悪いよ」
『ドストレートじゃん殺すぞ』

さっきの甘い雰囲気は一瞬で消えた。

でも、いつか。
いつか童磨の顔がほんのりどころじゃなく真っ赤にさせてやる。

私は新たな夢にほくそ笑んだ。

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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時

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