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120話 ページ21

善逸くんは可愛らしい瞳で寂しげにこちらを見つめてくる。
帰りたくない…。
でも童磨と約束をした。

『…私、浮気はしないから』

私の言葉を聴いてか、彼は残念そうに笑った。

「うん、わかりました。また会えるといいなぁ」
『絶対会いに来るから安心して』

そう言うと、善逸くんは少しきょとんとした顔をしてへらりと笑った。可愛い。

私は惜しくも別れを告げ、寺院に戻った。

『ただいま〜』

近くにいた信者が返事をしてくれる。
…童磨はこない。

全く、日々の小さな愛の積み重ねが長続きの秘訣だぞ!女の子はすぐ不安になるんだぞ!

…なんてことを言うほどやわではないが、少し寂しいものはある。
思春期の娘を持った父親な気分。

まあ信者と話でもしてるんだろうな、と思うことにした。

「やあ、おかえり」

すぐ来た。
もう少しクソ男に引っかかる女感醸し出していたかった。
あと2時間くらい登場遅くてよかった。

『あ、童磨童磨。ちょっと笑って?』

こう?と言いながら童磨は満面の笑みを見せる。そうじゃない。

『もっとこう、にへらーって』
「…こうかな?」

童磨はにへら、と笑う。
……怪しいがすぎる。

『だめだ、お前には可愛さと純粋さが足りない』
「やらせといて何様なのかな…」

私はその困ったような笑い方の方が好きだ。

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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時

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