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107話 ページ8

「あれだろう、あの方の城から帰ってきたときだろう!」

童磨の言葉に私は頷く。

「あれはねぇ…Aに嫌われたかと思って」
『は?それこっちの台詞なんですけど』

いまいち噛み合わない会話に童磨は困ったように笑う。

「なんて言うんだろう。俺から逃げたと思えばあの方の元にいるなんてさ」

童磨は寂しそうに目を伏せて続ける。

「ちょっと…悲しかったよ」

本当にただ照れから逃げていただけなのだが申し訳なくなってくる。

『ごめん…』
「いいさ!抱かせてくれれば水に流そう!」
『お前それしか考えてないの?』

素直に謝った私が馬鹿みたいだ。
ひとまず原因もわかったし、私が不安に思っていたことは全て解決した。

ただひとつを除いて。

『…まじで今から抱かれるの?』

童磨は怪しげに笑って頷く。

「もちろん!そろそろいいだろ?これだって立派な“恋仲らしいこと”だよ」

こいつ、遊郭に行った時のことをまだ覚えていやがる。

『そうなのかもしれないけど…うわまて帯を解くなばかっ』

私が喋っている途中に童磨は帯に手をかけてくる。人の話は真面目に聞けとあれほど。

『お、ねがい…湯浴みだけさせて…』

ダメ元で童磨に縋れば、案外あっさりとお許しが出た。

私は足早に風呂場へと向かった。

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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時

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