105話 ページ6
私は童磨の背に手を回し、あやす様にぽんぽんと優しく叩く。
童磨は私を強く抱きしめ返した。
広く大きい胸。固い。超固い。
鍛えすぎだろ、うわほっぺ痛い。
あんまりに頬が痛くなったので私は童磨を押し返す。
童磨は少し寂しそうな顔をしたかと思えばすぐ笑った。
「あはは!Aも泣いてるよ。不細工」
『え?今それ言う?嘘でしょ?』
感動的な温かい抱擁の後に不細工と言われた。
上げて落とされた。
「でも好きだよ不細工」
『もうそれ煽ってるでしょ怒るよ?殴るよ?』
なんで帰ってきて早々腹立つことしか言わないんだ。
でもこんなやり取りさえ今は嬉しかった。
「今は夕暮れかい?」
『もう日は落ちたでしょ』
私が街を走っている時日は落ちかけていた。
そろそろ完全に落ちてもおかしくない。
「そうか!じゃあ行こう」
童磨はそう言うと私を軽々と抱える。
『…うわ、ぞわぞわするこれ』
「君ねぇ…」
生まれて初めての姫抱きはなんとも言えない感じだった。
着いたのは童磨の部屋。
私は童磨の布団の上に投げられた。
『投げるのは変わらないのね』
「だってAがゾワゾワするって言うから」
「う〜〜んそうじゃない」
起き上がろうとすれば童磨は私の肩を押して私を倒れさせた。
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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時