検索窓
今日:9 hit、昨日:12 hit、合計:257,264 hit

100話 ページ1

「目は覚めた?」

頭がガンガンする。
聞き馴染みのない声に私は顔を歪めた。

「僕ね、前から鬼に興味があったんだ。君、鬼でしょ?」
『…あうぇ…』

“なんで知ってる”と言おうとして初めて口轡に気がつく。喋れねぇ。

「ああ!心配しなくても殺さないよ。鬼を育てるってとっても素敵でしょ?」

そんなことないと思う。
試しに私のこの口枷を外してみてほしい。
秒で捨てると思う。

「…いいねぇ、その生意気そうな目。そうでなくっちゃ!」

そう言って男は恍惚そうに頬を染めた。

「ちゃんといい子にできるなら、腕と足の縄くらいは外してあげるよ」

男は笑った。
顔はそこそこ。

じゃあまた後で、と男は扉に鍵をかけて去っていった。

どうしよう。
このまま日が暮れたらさすがにあの童磨でも心配くらいしてくれるだろう。

こんなことになるなら街に出なければよかった。
あの時童磨を引き止められていたら。
この男を案内しなければ。

そんな後悔ばかりが押し寄せてくる。

この縄さえもちぎれない私に心底腹が立った。

ていうかまじで人間助けてもろくなことないなと思った。
こんなことなら何もしなければよかった。

こうして人間の心は冷めていくんだな、と思った。

101話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (378 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
830人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。