【鬼滅の刃】教祖様をはっ倒したい 弐【童磨】

94話 ページ45

無惨様は私が膝を折った様子にたいそう驚いたようだ。

「…珍しいこともあるものだな」
『私だって一応無惨様に忠誠を誓っておりまする大好きですよ無惨様うぇ〜い』
「どこがだ」

無惨様はまたため息をついた。
ため息つくと幸せ逃げますよ！！

「お前、そう簡単に“大好き”と言っていいのか？」

質問の意図がわからなくて私はどういうことかと聞き返す。

「そのままの意味だ。貴様の恋慕の対象でもない私に易々と愛を伝えていいのか聞いている」

とっても丁寧な説明になるほど、と納得して私は答える。

『まあ顔はいいですし好きなのは事実ですよ！恋慕ではないですけど。なんですか照れたんですか？もっと言いましょうか？』
「後ろだ」
『え？』

後ろと言われたか？
何かの命令か？それとも私に呆れて放った言葉か？

私は訝しげに無惨様を見た。
無惨様は変わらず呆れた表情で「後ろを見ろ」と告げた。

まったく後ろに何があるってんだ。
そう思って振り返れば奴がいた。

「浮気かな？」

童磨はニコニコと笑みを貼り付けながら歩み寄ってくる。
やばいぞ。A死亡のお知らせ。

『鳴女ちゃんなんで！！なんでこいついるの！！！』

鳴女ちゃんは何も答えない。見捨てられた。

まだここにきて1時間と少ししか経ってないのにお迎えが早すぎる。
何のためにここにきたとおもってんだ。

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