検索窓
今日:4 hit、昨日:16 hit、合計:492,756 hit

91話 ページ42

昨日の夜のことは置いといて、私は稽古に向かう。

まだ稽古やるんかい、と思ったか?
やります。だってまだ殴ってない。

道場のような部屋に入れば、すでに童磨はいた。

私に気づいてこちらを見て微笑む。

「やあ、おはよう。今日はもう来ないかと思ったよ」

童磨に朝の挨拶をして、私たちは稽古を始めた。


「うーん、昨日の方が手応えあったなァ」
『そんなの…わかって…るッ!』

童磨に一撃を食らわそうと挑むが、なかなか当たらない。

「やっぱり血鬼術なのかなァ」

それが使えたら苦労しないよ!
と思いつつどこかを見ている童磨の襟を狙う。

「まだまだだよ」

そう言って童磨は昨日の夜と同様に私の右手首を掴んだ。

これを待っていた。

私は掴まれた手首を力いっぱい引き、童磨の体制を崩す。
童磨は驚いて手を離そうとするが、私はその腕を逃がさないように掴む。

そして、童磨の右頬に口付けた。

昨日の仕返しだ。

童磨は目を見開く。
私はしてやったり、と舌なめずりをする。

『…奪っちゃった』

私はそれだけ言うと童磨の腕を離し、道場から飛び出した。

…いやいやいや奪っちゃった!じゃねぇよ!なにやってんの!顔合わせらんねーわ!!!

私は走って屋敷を飛び出し、鳴女ちゃん!!と力いっぱい叫んだ。

92話→←90話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (300 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
748人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むるち(プロフ) - 邑宇井さん» 呪いって無惨様の前でもダメなんでしたっけ…そこら辺曖昧でつい呼ばせてしまいました。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました! (2020年1月12日 17時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
邑宇井 - 童磨が無惨様って言っちゃってますけど大丈夫ですか???呪いとか...この作品ではスルーされる方向でしたらすみません (2020年1月12日 12時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - フランさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!口付けされた場所に関してはこめかみで間違いないです。目尻の近くです。完全に私の好みです、お気に召さなかったら申し訳ありません。 (2020年1月11日 23時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 童磨カッコイイしこの作品大好きです!あと、"こめかみ"では無く"眉間"では無いでしょうか?間違っていたらすみません (2020年1月11日 11時) (レス) id: 8ce07c13d0 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - lunaさん» コメントありがとうございます。そのように感じていただけて嬉しい限りです!マイペースで申し訳ありませんが頑張ります! (2020年1月10日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むるち | 作成日時:2019年12月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。