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84話 ページ35

童磨の温もりを感じる。
私もそっと彼の背中に手を回した。

「…こんなのは建前かもしれないね。ただ俺が素直になれなかっただけなんだよ」

童磨が困ったようにふふ、と言うと体を離した。

「でも本当に焦った…あ、男に抱かれてはないね?」
『聞き方どうにかしろよ』

ごめんごめん、と童磨はいつものように笑う。

『ていうか私のこの格好も何も言ってくれないじゃん』
「口紅は気づいたのに、Aが言う隙くれなかったんでしょ」
『そんなこと…』

そんなことない、と言おうとしたがあるかもしれない。
確かに遊郭に行く、と言ってダッシュで逃げてきた気がする。

「でも俺、いつもの方が好きだなァ」
『せっかく堕姫にやってもらったのに…』
「可愛いよ」
『………突然爆弾投下するのやめよう?』

心臓が持たないわ。
いつもの軽口が恋しい。


「まあいいや。で、これからどうしたい?」

童磨の言葉の真意が掴めず、私は首を傾げる。
童磨は怪しげに笑い口を開いた。

「俺は客でAを買ってる」

嫌な予感がする。
頭で警鐘が鳴り響く。

「朝まで相手してくれてもいいんだぜ」

私は逃げようと立ち上がるが、両手は童磨に素早く絡め取られた。

「むしろ女の子らしくなりたいっていうことは、俺の事煽ってるんでしょ?そのつもりだよねぇ」

私は童磨に押し倒された。

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むるち(プロフ) - 邑宇井さん» 呪いって無惨様の前でもダメなんでしたっけ…そこら辺曖昧でつい呼ばせてしまいました。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました! (2020年1月12日 17時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
邑宇井 - 童磨が無惨様って言っちゃってますけど大丈夫ですか???呪いとか...この作品ではスルーされる方向でしたらすみません (2020年1月12日 12時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - フランさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!口付けされた場所に関してはこめかみで間違いないです。目尻の近くです。完全に私の好みです、お気に召さなかったら申し訳ありません。 (2020年1月11日 23時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 童磨カッコイイしこの作品大好きです!あと、"こめかみ"では無く"眉間"では無いでしょうか?間違っていたらすみません (2020年1月11日 11時) (レス) id: 8ce07c13d0 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - lunaさん» コメントありがとうございます。そのように感じていただけて嬉しい限りです!マイペースで申し訳ありませんが頑張ります! (2020年1月10日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むるち | 作成日時:2019年12月24日 23時

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