【鬼滅の刃】教祖様をはっ倒したい 弐【童磨】

73話 ページ24

女の子2人と私の部屋で会議をする。

こういうのは“女子会”と言うらしい。女子力上がった気がする。

「A様は、お化粧とかされませんよね」
「あとお召し物！」
「あと髪型もかな…最近簪はつけてますよね」

私の女子力はとんでもなく底辺だったらしい。
女の子たちの口が止まらない。
ちょっと悲しくなってきた。

『…私はどうすれば…』

半ば涙声になりながらあれよあれよと話し合うふたりに割って入れば、優しそうな子が私に向き直る。

「私達も特に出来ることはないんですけど…」

そう言って、彼女は小さなものを取り出した。

「紅です。使ってください」

私に手渡されたそれは、まだ使用した形跡がない。

『いや、これ新品じゃん。貰えないよ…』

私が返そうとすれば、女の子は首を横に振る。

「私この間、これと新しくお揃いの紅を買ったんです」

彼女はそう言いながら、隣で気だるげにしてる子を見やる。

「でも私たち、あまり外に出ないし…使わないのも勿体ないし。使ってくれるとすごく助かります」

ぜひ今塗ってみてくださいよ、と隣の気だるげそうな子に言われ、私は唇に紅を乗せた。

「お似合いです！」
「いいと思いますよ」

ふたりにそう言われ、私は頬が緩むのを感じた。

『ありがとう、2人とも。ありがたくもらうね』

私はお礼を言うと、女の子たちと別れた。

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