65話 ページ16
童磨に掴まれていた部分が赤くなっている。
余程強い力で掴んだのだろう。
『うわ〜腕が赤くなった〜責任取ってよね☆』
何気なしにそう言うと、童磨は私の顔をじっと見つめた。
『えっなんですか急に』
「ん〜…」
何を言うか迷っているのか、童磨はまだ私を見つめる。
「Aを貰ってくれる奴なんてどこにもいないだろうし、責任だけならいつでも取る気だけど?」
私は童磨の言葉に言い返す。
『はァ〜〜???このばちくそ可愛いAちゃんを貰ってくれるやつがいないとかありえませんし???目ェ腐ってるんじゃないですか???』
童磨はむっと顔を顰めた。
「A、女の子やめたら?」
『なんなの???』
「だって…」
童磨は、首を振ると後に続く言葉を飲み込んだ。
「いや、なんでもない」
『まじでなんなの???』
言いたいことをはっきり言わない童磨に腹が立った。
が、今回は私に非があったような気もするので黙っておく。
「でも赤くなったのはごめん」
『素直じゃん気持ち悪』
「君は素直になれないの?」
眉を下げながら笑う童磨に若干の罪悪感。
私も今日こそ素直に…と思うけど、何故かいつも素直になれない。
「冷やしときなよ」
童磨はそう言うと立ち上がった。
『はい!こういうときの血鬼術!蓮葉氷!』
「死ぬけどいい?」
「ヨクナイデス」
血鬼術で冷やしてもらおうかと思ったのにダメだった。
私は大人しく井戸へ向かった。
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むるち(プロフ) - 邑宇井さん» 呪いって無惨様の前でもダメなんでしたっけ…そこら辺曖昧でつい呼ばせてしまいました。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました! (2020年1月12日 17時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
邑宇井 - 童磨が無惨様って言っちゃってますけど大丈夫ですか???呪いとか...この作品ではスルーされる方向でしたらすみません (2020年1月12日 12時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - フランさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!口付けされた場所に関してはこめかみで間違いないです。目尻の近くです。完全に私の好みです、お気に召さなかったら申し訳ありません。 (2020年1月11日 23時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 童磨カッコイイしこの作品大好きです!あと、"こめかみ"では無く"眉間"では無いでしょうか?間違っていたらすみません (2020年1月11日 11時) (レス) id: 8ce07c13d0 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - lunaさん» コメントありがとうございます。そのように感じていただけて嬉しい限りです!マイペースで申し訳ありませんが頑張ります! (2020年1月10日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2019年12月24日 23時