6話 ページ7
貼り付けた笑みに背中がゾクッとした。
私は何も言葉を返せなかった。
そして、童磨の言葉から逃げるように話題を変えた。
『あ、あー。そうだ。私ちょっと商店街に行きたいんだった』
「行けば?」
『言われなくても行くよこんちくしょー!』
私はダッシュで部屋を飛び出した。
部屋を飛び出し、街に出たはいいものの、本当は行きたいわけでもなかった。
何をしよう。
「よっ、そこのねーちゃん!ここ寄ってき!」
そう、おじさんに声をかけられた。
どうやらここのおじさんのお店は甘味処で、甘いものが沢山あるらしい。
…でも童磨に太った?って言われたんだよな…。
少しくらいならいいか!
『ありがとう!寄ってく!』
席に案内され、しばらくすると美味しそうなお団子が出てきた。
『美味しい!』
1口頬ばれば、クセのないすっきりとした甘みが口の中に広がる。
人間の肉にこんな甘さはないし、臭みもものすごくある。
根っからの甘党である私は、人間より甘味の方が好きだ。
「ねーちゃん美人だからね、これ持って帰り」
『いいの?』
「まー売れ残りともいうからな!がはは!」
『じゃあ有難く!』
おじさんに、お団子やおはぎをたんまりもらって、このお店を後にした。
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むるち(プロフ) - 恋(れん)さん» コメントありがとうございます。童磨は素晴らしいと思います! (2020年1月13日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん) - ありがとうです童磨。いいですよね! (2020年1月13日 9時) (レス) id: f613416e65 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 極色さん» コメントありがとうございます。お褒めいただき光栄です!これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 0時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
極色(プロフ) - お初にお目にかかります。この小説のテンポがとても好きです!これからも応援しています! (2019年12月22日 0時) (レス) id: 734106404b (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 七七四さん» コメントありがとうございます。そう思っていただけて光栄です。七七四様を始め応援してくださる方のおかげでここまで沢山の人に評価してもらえるようになりました。私も嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます! (2019年12月21日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2019年12月7日 9時