31話 ページ32
鬼だな、と言われビックリする。
いやまじで。
なぜ?ばれたことなかったのに。
というか、私は擬態が大得意なのだ。
擬態すら出来なくなっていたら私の鬼としての存在価値が…なくなる…つらい。
『いやあの、まじで待ってください。なんでわかったんですか???』
「“わかった”ということはお前は鬼なんだな。いや、なんてことはない。爪が長いし…まぁその、勘だ」
勘!!???ここに来て勘!!!??
『この爪はその〜…ファッション?というか?なんつーかその、あれですよ』
「そうか、あれか」
そうです、あれです。
ていうかあなたの羽織もだいぶあれです。
「ならば殺すまで」
『いやなんで!!!??』
どうしよう、やっぱり夜に外にいちゃいけなかったんだ。
童磨の言う通りだった。
私、ここで死ぬのかな。嫌だな。
どうせ死ぬなら最後に童磨になにか一言…
いや何も言うことねぇわ。どうしよ。
なんで生きてるんだろ私??
とりあえず逃げなきゃ。
『…貴様、名を名乗れい』
「…水柱、冨岡義勇だ」
冨岡義勇!いい名前だね!よっ、色男!
私はそう言いながら後ろを振り返り、一目散に駆け出した。
屋敷に向かうのは1番ダメだ。
最悪童磨ごと殺される。
せめて童磨だけは生きていてほしい。
ていうかこの水柱との追いかけっこに童磨はなんの関わりもないからこのまま私が屋敷に帰れることを祈っててほしい。
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むるち(プロフ) - 恋(れん)さん» コメントありがとうございます。童磨は素晴らしいと思います! (2020年1月13日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん) - ありがとうです童磨。いいですよね! (2020年1月13日 9時) (レス) id: f613416e65 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 極色さん» コメントありがとうございます。お褒めいただき光栄です!これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 0時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
極色(プロフ) - お初にお目にかかります。この小説のテンポがとても好きです!これからも応援しています! (2019年12月22日 0時) (レス) id: 734106404b (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 七七四さん» コメントありがとうございます。そう思っていただけて光栄です。七七四様を始め応援してくださる方のおかげでここまで沢山の人に評価してもらえるようになりました。私も嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます! (2019年12月21日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2019年12月7日 9時