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30話 ページ31

『さぁて、私はどうしたものか…』

結局、私は童磨への贈り物を買えていない。
このまま帰るのもなんだし、かといっていい物も見つからない。

『…もう少し歩いてみるかな』

普段、甘味処とその少し先のお店しか見ていないから、いい刺激になると思って、もっと先のお店まで見て回ることにした。

やっぱり、蓮の花の置物なんてないのだろうか。

『でもここまで来ちゃったからにはもう少しみていこ…』

そう言って私はまだ歩を進めた。


そしたら。

あっという間に夜になっていた。

やばい。これは非常にまずい。

前に童磨に言われた。
「夜は鬼狩りが多いから外に出るとAなんかすぐしんじゃうよ」と。

あの童磨が、妙に真面目な顔をしてそんなことを言うものだから、私はなるべく夜に外に出ないようにしていた。

うわ、私死ぬのかな。

急に怖くなってきた。

足がすくんで動けない。私はその場にへたりこんだ。

「…大丈夫か?」

そう声をかけてきたのは、無表情で無愛想な黒髪の青年だった。イケメンである。

だが、黒いあの隊服を着ていた。
鬼殺隊だ。

『だ、大丈夫です!それでは!』

じゃ!と逃げようとしたが、「おい」と呼び止められる。

「お前…鬼だな」
『はい!?!?!?』

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むるち(プロフ) - 恋(れん)さん» コメントありがとうございます。童磨は素晴らしいと思います! (2020年1月13日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん) - ありがとうです童磨。いいですよね! (2020年1月13日 9時) (レス) id: f613416e65 (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 極色さん» コメントありがとうございます。お褒めいただき光栄です!これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 0時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)
極色(プロフ) - お初にお目にかかります。この小説のテンポがとても好きです!これからも応援しています! (2019年12月22日 0時) (レス) id: 734106404b (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 七七四さん» コメントありがとうございます。そう思っていただけて光栄です。七七四様を始め応援してくださる方のおかげでここまで沢山の人に評価してもらえるようになりました。私も嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます! (2019年12月21日 22時) (レス) id: bddfebd16d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むるち | 作成日時:2019年12月7日 9時

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