図書隊girl ３

女子会 ~帰り道~ ページ49

小牧side

まだまだ爆睡中の笠原さんは堂上が背負い、
ピンピンしてる柴崎さんは手塚をからかい楽しんでいる

俺の隣には酔って機嫌のいい可愛い彼女
特殊部隊での飲み会ではかなり制限してるか、
寝ているかで気持ちよく酔った状態は初めて見る

楽しそうに今日の女子会の話をしてくれるがかなり
フラフラでいつ転けるか、内心ハラハラする


小「ほら相田さん、危ないから手繋ごっか」


手を差し出すが繋がれる事はなく
Aがピタリと止まった


『……嫌です…』


えっ、思わずショックを受けたのを声に出しそうになる


小「俺と手繋ぐの…嫌？」

『だって……』

Aの声がどんどん小さくなり殆ど聞い取れない


小「ん？ごめんねもう一回言って欲しいな」


今度は聞き逃さないようAと目線を合うように
少し屈んだ


『…って…相田さんって…今は仕事じゃない、のに』


あぁなるほど、


小「じゃあどうしてほしい？」


言葉で聞きたい、そう伝えると少し潤んだ瞳で
俺を見つめ返す


『小牧教官には名前で呼ばれたい…です』


小「うんわかった、A」


そういうと近くにある公園にAを連れて行く、
前にいる同僚や部下たちとは離れて少しでも
2人にきりになりたかった


『…小牧教官…どうして…？』


あまり分かってない様子のAは首を傾げる


小「ははっ…急にごめん
ね、俺もAに名前で呼んで欲しいんだ」


一瞬照れたように俯いてしまったが
『…幹久…さん』
と名前で呼んでくれた

その瞬間、
公園だというのに思わず抱きしめてしまった


『幹久さん…すきです……』


俺より小さな身体できゅっと抱きしめ返してくれる
堪らずキスをした、
Aは驚いたようで少し頭を引くが酔いの為か力が
全く入っておらずそれをいい事に何度も唇を重ねる



唇を離すと潤んだ瞳で苦しそうに息をするA
思わず手放しそうになる理性を総動員させる


小「俺も好きだよA」


そう伝えると可愛い笑顔に変わる



いつまでも見ていたいがこの時期はまだ冷える
酔った子を連れ込む趣味もないし大切にしたいため
名残惜しいが帰路につくことにした



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柴崎side


柴「あら、2人でどっかいったと思ったら…」

小「途中で力尽きたみたいで、」


小牧にお姫様抱っこされスヤスヤと眠るAを見て
教官が優しく微笑んだ





小「俺のせいだね」

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